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プロローグ

「ライト・オブ・アドベンチャー」


俺が務めている会社、「ゲームマスター」で制作されたゲームだ。

俺は小さい頃から漫画やアニメ、ラノベなんかが好きで、ファンタジーな世界に憧れていた。

社会人になり、今度はその世界を自分で作りたいと思い、大学時に憧れていた有名ゲーム会社に就職した。

2020年4月6日、 24歳になった俺は、ついに自分が手掛けた世界を世の中に配信する時が来た。


「皆さん、お疲れ様、これからもよろしく!」


今思うと恥ずかしくなるようなセリフを吐き、俺はリリースボタンをクリックした。


・・・


気がつくと俺は草原の中心で一人立っていた。


「なんだこれ」


視界の縁にNewと書かれたアイコンが表示されていた。

意識を集中すると。


「パンパカパーン!」


「ようこそ!」と書かれたガラスの板が出現し、クラッカーと効果音がなった。


「なめんな!」


思わず叫んでしまったが、落ち着きを取り戻し「次え」のアイコンをタップした。

キャラクター設定と書かれたガラスの板には、名前、種族、その他にも様々な選択肢があった。


「はぁ、何日も徹夜したせいかな。みんなの前で疲れて寝落ちとか…」


頭を抱え、面映ゆい気持ちになる。


「しかも、ゲームの初期設定そのまんまとか、俺もとことん好きだな」


まぁ、どうせ夢なんだけどね。と考えながら小さい頃から夢見た異世界を少し満喫していこう、という自分がいた。


「名前、名前かぁ…。本名でいっか。カケルっと」


しばらくキャラクター設定と戦っていると。


「全然目が覚めないじゃん。現実の自分、疲れて気絶したりしてないよね?」


これが夢ではないと気づいたのは30分後だった。


「えっ、ヤバくね?夢覚めねーじゃん!」


俺は現実に山積みになった仕事や仲間を思い出したが。


「フッ。俺のターン来たー!」


と叫んだのだった。

ずっと夢だった展開がついに自分に訪れた。喜びで天高々とガッツポーズをしながらキャラクター設定を進める。


「こんなもんかな」


初期設定が終わると、「チュートリアル開始!」と表示され、二十メートルほど先に3匹のゴブリンが出現した。


「何か、ゲーム要素濃すぎないか?」


自分が1年かけ仲間と作ったゲームそのままの展開に少し盛り上がらない自分がいるが、まずはこのチュートリアルをクリアすることにした。


「ん?」


だが、俺がこの時意識していたのは目の前に現れたゴブリンではなく。チュートリアルが始まった瞬間から視界の左下に表示されたキャレットだった。

キャレットとは、パソコンで文字を打つ時に文の最終行に表示されるカーソルで縦の一本線になっているやつだ。


「これ、なんだ?」


敵前だが気になり意識を集中する。


「意識すると文字が打てるな。」


ゲーム制作中によくコマンドを打ち込むバーに似ていた。


「これって、GMじゃね!?」


夢にまで見た異世界は、管理者権限を持って始まったのだった。












どうも、かぼちゃパイです!

長らくお待たせしました。これから、新しいストーリーを書いていきます!

1話からの文字数を以前より大幅に増やさし、読み応えのあるものにしようと考えています。

これからもよろしくお願いします!

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