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第3話 チートと変動のないLv.

ぶっちゃけ予想以上だった


微妙な能力とか思ってたが


半端なかった


剣をぶら下げ驚愕の思いに浸る。

正直たかがバフごときとか思ってたのだがやばい、同じバフを使用できるのは五回まで(時間経過でまた使用できる)というのがキモなのだが。


「Lv.0では魔猪は倒せないはずだったよな」


オレの足元には十匹以上の魔猪が血を出しながら死んでいる。

何故こうなったか回想に行ってきてもらいたい。




目の前にそびえる木の集まり【メルンナの森】に着いたオレは森の中に入る。


「ていうか………本当にいるのかよ」


周りを見渡すものの猪ぽいのは全くいない。物音も聞こえてこない。

というかギルドから森までかなりの距離があったはずなのだが………うんまぁ普通は馬車で移動するのが普通だ。バフというものはやはりすごい。チェイン2でこれだけの移動力なのだ。


「立っていても意味ねぇな、探しますか」


その考えはすぐ絶たれた。

パキッ パキッ

と音を立て近づいてくる影

実に十以上。それら全てが猪なのだ。

魔猪の討伐推定Lv.は確かクエストの紙に書いてあったものだと30だったよな。


「「「グルルルルァァァァァ」」」


「うん…まぁバフかければなんのかなるだろ。ざっと十以上か………探す手間が省けたな」


背中の片手剣へと手を伸ばし柄を掴む。それに反応するように魔猪が一斉に向かってくる。

オレは迷わず[桁違いの能力量](オールアビリティ)を発動。使用するバフは適当に


攻撃強化 チェイン2

剣術強化 チェイン1

衝撃強化 チェイン3

ダメージ倍増 チェイン3


を使用。光が体を纏うが、すぐに消え去る。バフを使用した時に起きる現象だ。

ジャキッという音ともに鞘から剣を引き抜く。向かってくる猪をヒョイと避ける。走ってきた時にかけていたバフ、身体強化 チェイン2のおかげだ。

避けるついでに剣を魔猪に向かって振る。もちろん剣のリーチが届かないため当たらない。



が………突如地面がえぐれるほどの衝撃波と爆風が起こる。なお猪の肉片とともに。



そして今に至る。



回想からお帰りなさい。

ね?ステータス0なのに衝撃波のバフをかけて剣を振っただけで爆風とともに魔猪が肉片へと変わったのだ。


「オレも持ってたのな。チート能力」


はぁ………とため息をつく。剣を鞘にしまいポーチから身分証明書(ライセンス)を取り出す。

相変わらず「0」という数字から変動が見られない。よく見たらLv.の横にある経験値欄が〈EXP MAX〉になっている。



つまり



「オレ………Lv. UP出来んやん」

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