スライムさんは聖剣を(台座として)眺めている
今のところ続編は作っていないです。
書き直し予定
「う”っ」
またか、ここ最近ずっと来ているな、コイツ
実力が足りないのが解らないのか。
暇なので自己紹介でもするか
聞く奴は誰もいないが
スライムに転生した元人間だ
スライムさんとでも呼んでくれ
まあ、ここにいる経緯もだいたいの人が予想するようなものだし
寝て起きたらスライムになっていた。
別にここまではいい
お約束な展開な訳だ。
ただ、俺の転生先は魔王になったスライムの死体(スライムに対して死体という表現があっているか別にして)だった。
まあ、これも一応はお約束な訳か・・・?
いや、そこはどうでもいい
ただ勇者は聖剣を刺した状態で死んだらしく転生した俺に刺さっていた。(のちのち判ったことだがそのまま魔王を倒したまま放置して逃げたわけではないらしい。)
そしたらそこに俺が転生したらしい。
本来なら魔王の能力をそのまま引き継げる所を聖剣の力に耐えるために全ての力は自己再生と聖属性耐性、聖剣耐性にしたらしい。
今現在その3つが主力で他には転生前の記憶を完全に思い出すことくらいしかできない。
そしてよく解らない状態でスライム生活が始まって
く・・・・・・・・・・・・・・・なんてことはなかった。
ついさっき言ったように聖剣が刺さっている状態で固定されていて動けなかったのだ。
つまり、森の中で独りきりで動けずにいた。
やることがなかったら発狂していたと思うが俺にはやることがあった。
聖剣のことである
この世界の聖剣という物はそこに在るだけで魔物にダメージが入り、土地に差せばその土地は浄化されていく。
この世界の魔物のような存在は世界の汚れが生み出したもので聖剣は世界を掃除する役割を果たしているらしい。
長ったらしく言ってみたが、よーするに俺は聖剣の力に耐えていた。
その内余裕が出てきて聖剣の力を周りに受け流すことができるようになった。
外側から見ると聖剣がなんとか魔王を浄化出来たように見えたらしく、
人間がやってきて
「やった!本当に魔王を倒すことが出来た!」
なんていっていた。
当時の俺は気にしなかったけど
時は飛んで現在
人間は誰が聖剣を抜けるか争い始めた。
しかし、いまだに誰も抜いたことがない。
ということで今、俺は聖剣を抜けるか試している人間たちをみて
聖剣の台座のようなものとして過ごしている
おや、また挑戦者が来たようだ。
奴ら、力ずくで抜こうとするから痛いんだけどなぁ
ーこのひと、いや!ー
ん?誰だ?