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4話

誤字、脱字等ありましたらよろしくお願いします

「さて、街に戻ってきたわけだが」 

「どうしようか、一回ログアウトする?」


 時計を見てみると、もう6時だった。俺はまだできるかな。


「俺はもう少しやってるよ。投擲とか試してみたいし」

「僕もまだやろうかな。調教のアビリティ使いたいし」

「私はいったん落ちるわ。8時ごろにまたログインすると思う」

「わかった。また後でな」


 マリオと別れ、俺とコージだけになった。


「じゃあ、もう一回草原に行ってレベル上げするか」

「そうだな」


 その前に武器屋に寄って点棒を100本買っておく。ま、一本1エンだからな、たいした出費ではない。


△ ▲ △ ▲


 再び西口から草原に出る。まだ6時頃なので他のプレイヤーが結構いるようだ。


「じゃ、調教してみますか」

「頑張れよー」

 少し離れた場所からコージを見守る。コージは近くのネズミのところまで歩いていき、【調教】アビリティを発動する。


「いくぜ!【テイムタイム】!」


 コージが【調教】の初期アビリティ、【テイムタイム】を発動させると、コージとネズミを囲むように半径5メートルくらいのサークルが地面に現れる。

 試しにサークルの線を越えてコージの方に行こうとすると、線上に見えない壁がありサークルの中に入ることが出来なかった。【テイムタイム】の発動中はモンスターとコージの一対一になるようだ。


 【テイムタイム】はモンスターをテイムするためのイベントを発生させるためのアビリティだ。テイムするための条件はモンスターによって違うらしく、モンスターとの戦いに勝利する以外にも会話ができるモンスターとは交渉などでもテイムすることが可能らしい。

 また、テイムしたいモンスターを一回でも攻撃するとイベントは発生せず、レベル差がありすぎても発生しないらしい。

 以上、公式ホームページより。


 草原ネズミのテイム条件は戦闘に勝つことらしく、コージは先ほどから短剣を振り回してネズミを攻撃していた。

 さすがは初期エリアの最弱ノンアクティブモンスターというべきか、戦闘は一分ほどで終わり普通ならポリゴンとなって散っていくはずのネズミを後ろに従えている。テイムが成功したんだな。


「おめでと、初テイムだな」

「ありがとう。しばらくはこいつと頑張るよ」


 コージがテイムしたネズミのステータスを見せてくれた。


草原ネズミ Lv.1

Str:4

Vit:3

Agi:5

Int:0

Min:0

Dex:0

Luc:0


 やはりネズミだからかAgiが高いようだ。ただIntから下のステータスが0なのは最初のモンスターだからか。かなり弱い方だろう。


「まぁ、これから育てていくさ。レベルアップしていけば進化することもあるからね」

「そうだな、頑張れよ」


 それから8時まで草原でネズミを狩り続けた。おかげで俺のレベルは5まで上がり、コージは4までレベルアップした。久しぶりに自分のステータスを見てみる。


キントウ Lv.5

装備 点棒、点棒、皮のシャツ、皮のパンツ

残りポイント25


Str:5

Vit:5

Agi:7

Int:5

Min:5

Dex:7

Luc:21


 先にポイント割り振っておくか。とりあえず、Lucに多めに振って後はAgiとDexに振るか。


キントウ Lv.5

装備 点棒、点棒、皮のシャツ、皮のパンツ

残りポイント0


Str:5

Vit:5

Agi:10

Int:5

Min:5

Dex:10

Luc:40


 やっぱLucが目立っているな、ネズミを狩っていたときも、レアドロップらしきアイテムも結構出てたし。 

 これからはLucの高さを利用して、レアドロップをたくさん売って、エンを稼いだりも出来そうだ。本当にこのジョブはお金を消費するからな……


△ ▲ △ ▲


「そろそろ8時だし、帰るか」

「そうだね、帰ろうか」


 コージが従獣の笛(テイムしたモンスターを呼んだり還したりするアイテム)を吹くとコージのネズミがどこかへ去って行った。また笛を吹けば来てくれるらしい。

俺たちは街に向かって歩きだした。使った点棒も補給しないとな。

改稿しました

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