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この町の中央には大きな赤い鳥居の神社がある。

トウモロコシの乾いたものをヒトが買って

鳩たちにばらまく。

1度おいらも混ざってみようと行ってみたら、鳩たちは

一斉に飛び立って行った。そして直ぐにヒトの「しっ しっ」の嵐にあった。

行ったら小さなトウモロコシの粒だったからいらないと

思ったけど、なんだか悲しくなったよ。

おいらが離れたら鳩どもはさあ戻ろうとまた一斉に神社へ飛んだ。

ぼんやり見てたら1羽の鳩がこっち来いと首で合図して

飛んでった。おいらは少し離れて付いてった。

ひっそりした神社の裏の木の陰で着地するとそいつはくわえていた

トウモロコシを地面に置いた。

カラスにエサをあげてるところを見られたら 群れからはじかれちまうだろう。

「ありがとな。もう行くよ。」

「お前さんは一人で寂しくないのかい?」

飛び立つおいらに小さな鳩はまん丸な目で見上げて首をかしげていた。

おいらはトウモロコシをくわえて住み家へ戻った。

小さな一粒を置いた。

また一つ、おいらのタカラモノ。


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