未来の空に
俺は今、優希に逢いに行こうか迷ってる…。
でも、こうゆう事は、ちゃんとケジメつけないとな…。
裕也は、デニムのパンツに白のシャツを着、優希に逢いに行く事にした。
キーン…シュボ…ふぅ〜。
歩きながらタバコを吸う裕也。
今日は、天気いいな〜。春って言うか初夏だな!うん!
最近、昼間は20度をこえるようになってきた。まだ、暦の上では春なんだよな…。
途中、コンビニに寄ったり海を眺めたり…、足が向かない…。
ちょっと、楓にTELしてみるか…
トゥルル………
出ない…か…。
アチコチ寄り道し、少しでも…、時間を…。出来れば…こんな報告はしたくなかった…。
そうこうしてるうちに…優希のいる場所…。
裕也は、優希に何て言ったらいいかわからなかった。
『優希!元気か?』
裕也は、お決まりのように掃除をし、タバコを供える…。
………。
『優希?……。』
なんか言えないな…。
優希を前にすると、やっぱり言えない…。
今でも、優希を思う気持ちは変わらなかった。
優希…、こんな事言ったら泣くだろうな…。
でも…
空を見上げ、目を閉じる…。優希の笑顔を映し出した。
優希…ごめんな…
『優希、俺……。俺、好きな人…出来たんだ…。優希に凄く似てるんだ!凄く可愛いくて、性格までお前にそっくりなんだよ!お前、ホントは………』
優希にこんな事を言うのが辛かった。
人前では絶対に見せない涙。こらえて…、こらえて…。こらえきれずに……頬を流れる気持ち。
『お前、ホントは……早苗なんじゃね〜のか……。そうだよ!って言えよ優希!俺は、お前じゃなきゃ嫌なんだよ!頼む……、頼むから戻って来てくれよ……、頼…むよ…。優希!』
思ってる事を、全部吐き出す裕也。
本音を語った。空にいる優希…。そこまで届いたかな…。
思いっきり泣いた…。
思いっきり叫んだ…。
優希?ごめんな…。俺、前に進むわ…。
でも…、優希!お前は、俺達の中で永遠に生き続けるからな…。
優希?今まで、ありがとな…
涙を拭き、目を開き太陽を見上げた!
優希!絶対に、お前の事は忘れない!
それから後ろを振り返る事はなかった…
今は、きっと辛いだろう。そこから逃げていたら、いつまでも…。
未来に向かっての一歩を踏み始めた裕也。
また、笑顔で逢う為に…
“サヨナラ”は言わない…。
いつか、逢える時が来たら…、俺は、笑顔で“ただいま”と、言いたい。
そのために、今は…。




