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つけられた見えない傷




「うおっ?!」



俺は体制を大きく崩し、

手から・・・



「あっ。」



音楽再生機器《XP-1》が・・・投げ出された。


俺は生涯この光景を忘れることはないだろう。


それは美しい曲線を描き

詠唱している魔王の少し前で




ガッ




角から・・・勢いよく落ちたのだ。




「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」




俺はこの現実に地を叩きながらただ叫ぶことしかできなかった。


少し離れたところには、

一週間前、

電車代もその月のお小遣いをもはたいて買った

音楽再生機器《XP-1》が静かに床に落ちている。


あまりの静けさに3秒前に会った出来事がうそのようだ。


いや、あまりのショックに周りの音が聞こえないのだ。


俺は・・・

夢であってほしい

傷なんてついていないでほしい

実は偽物で本物は自宅にあってほしい

無傷でまた美麗グラフィックで動画を再生できてほしい

そんな希望を抱いた。


いや、現実逃避だったのかもしれない。


何度瞬きしても、

何度目をこすっても、

何度叫んでも、

音楽再生機器《XP-1》は

あそこにあるのだ。


俺は動けずにいた。


音楽再生機器《XP-1》を落としてしまったのは

ほかならぬ俺なのだ。


その事実に俺はただならぬ絶望感に視界がにじむ。


俺は涙を叫びに変えて叫び続けた。











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