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七話

華僑は普通は両手で扱う大剣も片手で振っちゃうほどの怪力なんだから、負けるわけ無いじゃん。


「て、てめぇ……!」

「なーんだ。弱いじゃん。やっぱ、見た目だけだね」


口角をあげ、言った。

周りでは、赤毛に賭けりゃよかったとか言っている。そういや、これで大儲けじゃん。


「ビツが負けるのはこれで3回目だぞ……!」


誰かが言った。

3回目?結構負けてるんだなぁ。でも、言い方からすると結構いっぱい勝負してるのかな?


「俺とナイトとこれで華僑だな。ビツ、俺ともう一回すっか?」

「い、いい……また腕へし折られちゃかなわねぇよ」


ビツはびくびくしながら酒場を出た。

……ディ、腕へし折ったんだ。どんだけだし。


「さぁ、賭けで負けた人は私達にお金を渡してくださいね?」


わらわらとナイトにお金を渡していく。

……随分集まったなぁ。10000$はいったかな?

ナイトがそれを分けて僕達に渡して座った。と、そのとき!


「ここにルイはいる!?」

「誰!君!」


僕は勢い良く立って酒場の入り口を見た。ソコには魔法系であろう人形がいた。後ろにも大勢いる。

僕を呼んだのは先頭にいるキツネの人形。杖を持っている。


「あたしはウィット魔法隊隊長のコリュ!ルイ、貴女を全力で排除する!」

「皆下がって!」

「お嬢様、私達も加勢しますよ!」

「ダメ!彼女は……っ!ウォーター!」


強い。コリュの実力はかなりある。魔力が伝わる。

多分ナイトたちじゃコリュとは戦えない。きっと、強い魔力に対抗できない。


コリュは僕に向かって炎を出した。僕は水を出して消す。ディと華僑がその隙にコリュの後ろに行って残りの人形を相手にした。ナイトは酒場にいる人形を外に逃がす。

あぁ、後ろの人形もそれなりに強い。ディはきっとやられる。だめだ。誰一人として怪我はさせたくない。


そう考えているうちにもコリュはどんどん攻撃してくる。僕は全て防御し、返し、戦いはヒートアップしていった。もう、酒場は壊れ街もどんどん破壊されていく。

ナイトは皆を逃がし終わったのかディ達の加勢に向かった。


「今此処に出でよ!焼炎竜しょうえんりゅう!」


僕の十八番、竜の召喚。杖の先から轟々《ごうごう》と燃え上がる長い物体。それは竜。

竜はコリュに向かって突進してくる。

コリュはバリアーを張ったが魔力の大きさがちがく、竜はコリュ当たった。


あぁ、終わった。さぁ、三人を助けないと。

気が緩んだ瞬間僕の身体に衝撃が走った。身体には矢が刺さっている。魔石には当たってはいないもののダメージはある。

すぐに2本目、3本目も来た。片方は右手に。もう片方は杖に当たった。


杖は壊れ、地面に落ちた。と、僕の身体にもっと大きな矢とは違う衝撃が走った。内側から強大な力があふれ出る。遠くでディの僕を呼ぶ声が聞える。

僕の意識はソコで途絶えた。

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