4.募集
今年、16歳になった。
あれから配信活動を始めて3年が経った。
メインチャンネルの登録者数はなんと350万人、サブチャンネルは100万人の有名配信者の仲間入りした。
正直いってもメインが100万人でサブが10万人くらいだとおもっていたが想像以上だった。
メインチャンネルでは未来のバズり動画をあげていたら気づいたらバズりの最先端などと言われるようになり数字が伸びていった。
サブチャンネルは完全に趣味の延長線でお絵描き配信や歌ってみたや踊ってみたなどをやっていたら有名な歌い手さんやダンサーの方にコラボに誘ってもらえて動画の再生数が伸びた。
意外にアニメの感想を言う配信や次、流行るであろう漫画やラノベの紹介動画がオタクの人たちからこの動画で出た作品は間違いないと太鼓判を押されるくらいいい評価を得られた。
今まで絵やダンスの練習を頑張ってきたおかげの結果だったのでやってきたことは間違ってなかったと思った。
この活動を通していろいろ伝手もできた。
ついでに配信の収入を株の知識もあったため確実に上がる株だけに突っ込んだおかげで資金もたっぷりある。
いよいよ来年には推しがデビューする年だ。
そろそろVtuberの新しい事務所を作る準備をしないといけない。
今日の配信はVtuber事務所を作ることの発表とライバーの募集をかける配信をしたいとおもう。
「今日は大事なお知らせがあります!」
[なになに?]
[いいお知らせかな?]
「僕が社長のVtuber事務所を新しく作ります!」
[Vtuberって何?]
[それはすげー]
[なんでそんな流行ってもないコンテンツの事務所?]
コメントは様々だ。
まだVtuberが出てきて1年くらいしか経ってないので世間にあまり広まっていないからコメントの反応ももちろん分かる。
「VtuberとはバーチャルYouTuberの略です!
その名の通り2Dや3Dのアバターを使って顔出しをしないで配信をする人たちのことを言います」
[そうなんだー]
[新しい配信スタイルだね]
[最近出てきたよねー]
「まだVtuberという概念が出来てそんなに経ってないのでいまいち分からない方もいると思います
でもこの配信スタイルはこれから流行ると思います!」
実際あと5年も経てばVtuberは世間に広まって企業とのコラボやテレビに出て歌を歌ったりする人もいた。
もちろんその中には俺の推しの凛音もいた。
「僕は事務所を創ることによってこれからVtuberになる人を支えて世間に広まるように活動していきたいと思います!」
[おもしろそー]
[今までやってきた事がバズってるから今回も世間に広まるんじゃない?]
[顔を出さなくてもいいなら俺でも配信できそう]
もともと推しが上を目指せるような環境にしたいとおもって始めたことだ。
「という事で記念すべき1期生を募集したいと思います!」
[おー]
[何人くらい採用するの?]
[俺も受けようかな]
「とりあえず3つの分野で5人ずつ計15人採用する予定です」
[3分野?]
[何か特化した人なのかな?]
「1つ目はアイドル、2つ目はゲーム、3つ目はその他です」
[その他?]
[アイドルとゲームはわかるけど3つ目がわからん]
「その他とはアイドルやゲームに当てはまらない何かに特化した人たちを集めようと思います」
[なるほど〜]
[確かにその他だw]
「アイドルはその名の通りアイドル活動をしてもらったりゲームはゲーム配信や大会に出てもらったりしてもらいたいと思います
あくまでメイン活動であって他の配信などをやってはいけないわけではないので大丈夫です」
「質問ってありますか?」
[これから京凛さんの配信活動ってどうなりますか?]
「投稿頻度は下がりますが続けていきます」
[受かったあと始めの方の給料ってどうなるの?]
「金額までは言えませんが生活に困らないくらいの給料は保障します」
[アバターのイラストって誰が作るの?]
「イラストレーターの方に頼むか僕のイラストでもよかったら僕が描きますw」
ここから何個か質問に答えていった。
「質問を終わります」
「最後に応募はURLを貼るのでそこから記入をしていただいてこちらで選考して選ばれた人は面接をしたいと思います」
「今日は配信を終わりたいと思います!
皆さんの応募待ってまーす!」
やっとここまできた。
あとはどんな人が来るのか楽しみだ。
「もしかして推しが応募してくれたりして?なんちゃって」
そんな希望を持ちつつ面接の日まで待つのであった。
出来るだけ文字数多く書きたいけど1日1話投稿だと文字数が少なくなります。
すみません。




