27.マネージャー決定
今日はこの前に採用されたマネージャーとの初対面の日だ。
みんなに会わせる前にとりあえず俺が先に会ってどのような人かを確認するために今、事務所に来ている。
「おはよう、今日はよろしくね。相澤さん」
「おはようございます。任せてください。あと1時間くらいしたら来ると思うので来たら呼びますね」
まだ来るまで時間があるので仕事をして待つことにした。
「如月さん、全員来ましたよ」
時計を見るとまだ1時間経っておらずみんな時間は守る人みたいだ。まぁスケジュール管理とかする立場になる人が遅刻していたらダメだが。
「みんな緊張していたのであまりいじめたらダメですよ」
「そんなことしないよ」
「はは、冗談ですよ」
実は俺も緊張している。俺はコミ症とまではいかないが人見知りの部類なので初対面の人と会う時はいつも緊張する。
相澤さんはそれを察してか冗談を言ってくれたんだと思う。
こういう人の機微に普段から気づいてフォローを入れてくれるから相澤さんは信頼している。
俺はドアを開けて中を確認した。中には人が4人おり男性2人、女性2人だ。
「こんにちは。初めましてこの会社の代表取締役の如月玲央と言います。よろしくお願いします。」
「こんにちは。面接の時、以来ですね。改めまして私は事務の相澤彰と言います。よろしくお願いします。」
こちら側の紹介が終わったので次は向こう側の紹介を聞く番だ。
「それでは佐藤さんから自己紹介をお願いします」
「はい、私は佐藤美桜と言います。前職は営業をやっていました。よろしくお願いします。」
佐藤さんは20代前半くらいの女性でこの中だと1番若い。
「次は野村さんお願いします」
「私は野村広斗と言います。前職はIT系の仕事をやっていました。よろしくお願いします。」
野村さんは30代前半くらいの真面目そうな男性だ。
「次は長尾さんお願いします」
「私は長尾日菜と言います。前職は通訳の仕事をしていました。よろしくお願いします。」
長尾さんは20代後半くらいの女性でキャリアウーマンって感じの人だ。
「最後に武藤さんお願いします」
「僕は武藤良弥と言います。前職もマネージャー業をやっていました。」
武藤さんも20代後半くらいの男性で前職もマネージャーをやっていたそうなので期待できそうだ。
相澤さんたちが選んで来た人材なだけあって優秀そうな人ばかりだ。
「紹介ありがとうございます。みなさんには研修をして貰いそのあとマネージャーをやってもらうことになります。」
いきなりぶっつけでマネージャーをやらせるのは何をやればいいのか分からないと思うので研修期間を設けるのだ。
「今の所、1人で1グループのマネージャーをやってもらいこれからの業務量次第で人数を増やしていきたいと思っています」
今はまだ案件などの仕事はないため1人でも回せるだろうという判断だがこれからその辺の仕事が増えたら増員する予定だ。
「誰がどのグループを担当するのかを今、伝えておきたいと思います。佐藤さんがNoxlunarisで野村さんがNexus、武藤さんがcreate、そして長尾さんが僕の担当をして貰います。」
「私が如月さんの担当でいいんですか?」
「そうですね。僕は英語が苦手なのでこれからそっちの仕事とかも出てくるかもしれないですし一様、各グループに英語できる人がいるので通訳ができる長尾さんなら大丈夫だと思っています」
「分かりました」
俺が英語が出来ればよかったのだが前世の時から英語だけはどうしても苦手なのだ。
「研修が終わったらメンバーのみなさんと顔合わせなのでよろしくお願いします。あとよろしく」
最後、相澤さんに小声でお願いして部屋を出た。
俺はまだ2期生のオーディションを応募してくれた人の履歴書の確認が終わってないのでそっちの作業に移った。
今回、応募が前回の2倍はあり2000人を超えていた。
「はぁ〜体が2つ欲しい」
この数だから人に任せたい気持ちもあるがこればかりは自分で目を通して選びたいからどうしても時間がかかってしまう。
履歴書を見ていくと名前と履歴で知っている人がいた。
「この人って声優さんだよな?」
1年くらい前に放送したアニメのメインキャラを最後に未来でも活動をしなくなった声優がいた。
それまで色んなキャラの声優を演じていたのに何故か声優界から消えてしまった人。
それが今、俺が持っている履歴書の人でその名前は宇佐美芽衣だ。
「まさかこの名前をここで見るとは」
引退をした人がまさか応募してくれるとは思わなかった。
「あれ?確か宇佐美さんってバンド系のアニメに出演していたときにライブでベースを弾いていたよな?」
俺は宇佐美さんのページに飛び色々調べてみたらやっぱり出演していたアニメのライブで弾いている映像が出てきた。
「まだバンドチームのベースにする予定の人を見つけてなかったから宇佐美さんならぴったりだな」
でも何故に引退してしまったのだろうか?まぁ一緒に活動をしていけば知れるかもしれない。
それから残りの履歴書を確認するのに1週間かかった。
1週間経ったので研修の方も終わり今日、遂にメンバーとの顔合わせだ。
今日、来れたメンバーはNoxlunarisとcreateのメンバーだ。
Nexusは丁度、大会の予選があったので別日にした。
「今日は新しいマネージャーとの顔合わせで呼びました。4人入ったので紹介します。まず佐藤さんです。」
「佐藤美桜です。Noxlunarisの担当マネージャーになりました。若いですが頑張って仕事覚えるのでよろしくお願いします。」
パチパチ
「次に野村さんです」
「野村広斗です。今日は居ませんがNexusの担当マネージャーになります。関わることがある時はよろしくお願いします。」
パチパチ
「次に武藤さんです」
「武藤良弥です。createの担当マネージャーになりました。マネージャー業務はやっていたことがあるのでぜひ頼ってください。よろしくお願いします。」
パチパチ
「最後に長尾さんです」
「長尾日菜です。如月さんの担当マネージャーになりました。未熟者ですがよろしくお願いします。」
パチパチ
「紹介も終わったので佐藤さんと武藤さんはそれぞれのグループに行ってコミニュケーションをとってきてください」
「「分かりました」」
「長尾さんと野村さんはさっそく仕事があるので手伝ってください」
「「分かりました」」
後日、Nexusと野村さんの顔合わせが無事に終わった。
Noxlunarisと佐藤さんは歳が近かったからかすぐに仲良くなったと凛音から聞いて安心した。
これでみんなの仕事のフォローになればといいなと思う。




