20.凛音のプランでお出かけ
この前、現場でNoxlunarisのみんなに会った時にバレンタインのお返しでデパートで買った高級クッキーの詰め合わせと紅茶を休憩中に渡した。
やはり女の子はこういうお菓子やスイーツ系は詳しく渡したらみんな喜んでくれた。
今日は22日、凛音と出掛ける日で用意を済ませ今から出て行くところだ。
玄関を出て隣の部屋のインターホンを鳴らした。
「はい」
インターホン越しに返事が帰ってきた。
「おはようございます」
「おはようございます。今からそっちに行きますね」
そう言ってからすぐに出てきてくれた。
出てきた彼女の服装は青のワンピースに白のカーディガンを羽織っていてショルダーバックを掛けている。
まだ夜が冷える季節だからそれを考えてのコーデになっている。
そして腕には年末年始の企画の景品であげたブレスレットをつけてくれている。
(正直言って可愛いすぎる!いや可愛いのはいつもことだが今日は大人っぽい雰囲気もあるから可愛いと綺麗を兼ね備えていてすごくいい。)
「服装なんですが普段、仕事で着てくる動きやすい格好とは違い今日は大人っぽい雰囲気でいつもとギャップがあってすごくいいと思います。それにブレスレットも似合っていますね」
「ありがとうございます」
彼女は下を向いてしまった。
もしかして服装のことを言ってしまったので引かれてしまったか。
「行きましょうか」
「はい」
2人でマンションを出た。
「そういえば今日ってどこに行くんですか?」
今日は彼女が行く場所を決めると言っていたので何も知らないのだ。
「それは着いてからのお楽しみです!」
「分かりました」
今日はいつもよりも可愛いせいかドキッとしてしまう。
「着きました」
着いた場所はサモエドカフェだった。
「前、雑談配信で行ってみたいって言ってましたよね?」
「はい!来てみたかったです!」
配信で1人で行く勇気がなくて行きたくても行けないと話していたから行けることはうれしいがそういえば凛音って京凛ガチ勢だったなぁと思い出してしまった。
「それでは入りましょう!」
実は凛音も来たかったんじゃないかと思うくらいウキウキで入っていった。
店に入ると10匹くらいのサモエドが笑顔でお出迎えしてくれた。これがサモエドスマイルか。
「可愛い〜モフモフです〜」
「そうですね〜これは癒されますね」
1匹がこちらに近づいてきた。
「すみません、この子って名前なんて言うのですか?」
凛音が店員さんに犬の名前を聞いた。
「その子はラッキー君ですね」
「ありがとうございます。ラッキー君ですね。可愛いですね〜」
凛音がラッキー君をモフりだした。
(サモエドも可愛いけど凛音がサモエドをモフっているのを見ると可愛い×可愛いでやばいな)
「如月さん、あそこ見てください」
凛音に言われてそこを見るとサモエドにおやつをあげることが出来るようだ。
「おやつあげること出来るんですね」
「やってみたいですね」
店員さんに声をかけておやつを貰った。
「ラッキー君、おすわり。お手、上手にできましたね〜」
凛音はおすわりとお手が出来たラッキー君におやつをあげた。
「如月さんもやってみますか?」
「せっかくならやろうかな」
俺はラッキー君に向き合った。
「ラッキー君、おすわり。お手、いい子ですね〜」
俺がやってもラッキー君はおすわりとお手をしてくれたのでおやつをあげた。
そのあとは他のサモエドとも触れ合ってゆったりとした時間を過ごした。
時間が昼時になったのでご飯を食べるために店を出た。
「やっぱりサモエドは癒されるなー。あの笑顔とあのモフモフ最高すぎる。ここ最近の疲れが飛んでった。」
「満足したようでよかったです。素も出てますし。」
楽しかったせいか素が出ていたようで凛音に笑われた。
「小鳥遊さんこそ犬たちと触れ合っていたとき素が出てましたよ」
「そんなことないですよ」
「出てましたよ。ここ撫でて欲しいの?よしよしよし〜って言ってたりしてましたよ。」
凛音は恥ずかしかったのか顔を背けてしまった。
「お互い息抜きできてよかったですね」
「はい」
「そういえば昼ごはんってどうしますか?」
「2つ候補の店があるのですが定食のお店と洋食のお店どっちがいいですか?」
「うわぁー悩む選択肢ですね」
和食も好きだがデミグラスオムライスも好きだ。
でも今の気分は
「じゃあ洋食のお店にしましょう」
「分かりました。それじゃあ行きましょうか」
お店に着き店内に入ってみたが今日が平日ってことと13時を過ぎていたからか混んでおらずすぐ席に案内された。
メニューを開くと今、食べたい気分だったデミグラスオムライスがあった。
しかも写真を見るとハンバーグも乗っている。
「僕はこのデミグラスオムライスにしますね」
「私はこのミートソースのハンバーグにご飯とスープセットで」
「分かりました」
店員さんを呼び注文をした。
しばらくしたら料理が運ばれてきた。
「美味しそですね〜」
「そうですね〜」
「それじゃあ食べましょうか」
【いただきます】
一口食べてみると卵がとろとろで美味い。
「美味しいですね」
「こっちも美味しいですよ」
確かに凛音が食べているハンバーグも美味しそうだ。
一口食べてみたいが言い出しづらい。
「一口食べます?」
俺がハンバーグを見ていることに気づいたのか提案をしてきた。
「いいんですか?じゃあ一口だけ」
「じゃあはいあーん」
凛音はフォークにハンバーグを刺してこちらに向けてきた。
「え?いやこの皿の上に置いてくれればいいですよ?」
「いえ、このまま食べて大丈夫ですよ」
(いやいやいやこの子はガチで言っているのか?気づいてないのかそれともわざとなのかまったく分からん)
「あのそのまま食べると間接キスになるんですけど…」
「はい、知ってますよ?」
凛音は何を当たり前のことをという感じで言ってきた。
「もしかして如月さん意識しているんですか?」
(そりゃ意識するでしょ!こちとら今まで彼女も出来たこともないんだぞ!)
「そりゃ意識しますよ。こんな恋人同士がやりそうなこと。」
「そうですか?これくらい仲のいい友達同士でもやりますよ」
今だけは凛音が小悪魔に見えてきた。
(ならもう吹っ切って食べてやる!)
「分かりました。じゃあ食べますね」
そう言って食べた。うん緊張して味が分からん。
「美味しいですか?」
少し凛音の顔が笑ってる気がする。
「美味しいです」
それなら彼女も同じ立場になったらさすがに恥ずかしくなるだろうと思い同じことをしようとおもった。
「小鳥遊さんも1口いります?」
そう言って彼女にオムライスが1口乗ったスプーンを向けたがしかし…
「じゃあいただきますね」
なんの躊躇いもなく食べた。
(え?普通に食べたんだが!しかもなんも気にしてなさそうでなんか負けた気がする)
そのあとは普通に食べ終わり会計をして店を出た。
「それじゃあ次行きましょうか」
「はい」
次に着いた場所はボウリングやカラオケなども入った大きいゲームセンターだ。
「ゲーセン来たの久しぶりだな」
前世の時に行った以来、来ていなかった。
「如月さんはゲーセンに来たら何します?」
「音ゲーをすることが多いです。コインゲームもたまにやります。」
「小鳥遊さんは何をするんですか?」
「私も音ゲーをよくやりますね」
知らなかった。配信でゲーセンの音ゲーをやるなんて聞いたことがなかった。
「じゃああれやります?」
俺が指を指したのは太鼓のゲームだ。
「いいですね。実はあれ結構やっているのでそこそこ出来ますよ」
「じゃああれにしようか」
お金を入れて曲を選ぶ。
「選んでいいですよ」
「分かりました」
凛音が1曲目に選んだのはJPOPの曲だ。
難易度は2人とも1番難しいやつだ。
「如月さんもですか?」
「そうだよ」
曲が始まった。2人ともミスなくクリアした。
「如月さん、結構上手いじゃないですか」
「まぁ一時期やってたからね」
前世で結構やっていて段位も玄人だった。
しかしやっぱりブランクがあるせいで昔ほど腕が動かない。
「じゃあスコアで勝負しませんか?罰ゲームありで」
凛音が勝負を持ちかけてきた。
「いいですね。罰は何にします?」
「勝った人のお願いを1つ聞くとかどうですか?」
「常識の範囲内なら。ちなみに何をお願いするのですか?」
「内緒です」
「負けなければ大丈夫ですね。」
「次、曲選んでいいですよ」
俺が選んだのはオリジナル曲のBPMが遅くリズムが取りづらい曲を選んだ。
「これ段位道場の課題曲ですよね?しかも難易度詐欺の曲って容赦ないですね」
「大丈夫、1番苦手な曲なので」
この曲を選んだのはブランクがあるとは言え本気でやったら確実に勝つのでハンデで選んだ。
曲が始まりお互い始めの方はミスなく叩けていたが第1難所がきて俺がミスってしまった。
そこからまたミスなくやっていたが第2難所が来てまたミスをしてしまった。
(やっぱりこの曲苦手だわ。よくミスなく叩けるな)
凛音はミスはまだしてない。
(でもこっちはミスをしているが精度では勝っているからまだチャンスはある)
最後の難所が来たがここで左で叩き終わらないといけない所を右で叩き終わってしまったため1つ音符が抜けてしまいミスを連発してしまった。
曲も終盤のため負けが確定してしまった。
「勝ちました!」
「途中まではいい勝負だったんですがね」
「私は精度がボロボロだったので負けると思いました」
「最後のミスでやっちゃいましたね」
「そうですね。それで罰なのですが」
「はい」
どんなことをお願いされるのだろうか。出来る範囲だといいのだが。
「敬語を辞めてください」
「え?」
「みんなでいる時の敬語は辞めたのに2人になったら敬語に戻ってます。私にもタメ口で話してください。」
確かに凛音が相手だとなんか敬語を使ってしまっていた。
たぶん推しだから勝手に敬語になっていたのかもしれない。
「わかった」
「次行きましょうか」
「そうだな」
そのあとは他の音ゲーをやったりボウリングをしたり夕方までゲームセンターを満喫した。
「楽しかったですね〜」
「久しぶりに1日、遊んだ」
「息抜き出来ました?」
「ああ」
仕事ばっかりで誰かと出かける機会がなかったから久しぶりに楽しめた。
「それじゃあ帰るか」
「そうですね」
部屋の前に着いた。
「今日はありがとう。良い息抜きになったよ。」
「いえこちらこそありがとうございます」
「それじゃあまた仕事で」
ドアに手をかけようとしたが
「ちょっと待ってください」
そう言い凛音は家に入っていった。
「どうしたんだろう?」
すぐ家から出てきて手には紙袋を持っていた。
「これ、誕生日プレゼントです。お誕生日おめでとうございます」
「ありがとう。中を見てみてもいい?」
「はい」
中には財布が入っていた。
「財布かな?」
「そうです。如月さんのやつ結構使い古していたので」
「5年くらい前に買ってもらったのだからそろそろ自分で買い替えようと思ってたから嬉しい。ありがとう。」
「喜んでもらえたのならよかったです。それでは」
「今日は本当にありがとう」
凛音は家に戻っていった。
「俺も家に入ろう」
部屋に入りさっそく財布を使うために中身を入れ替えた。
「今日楽しかったな」
思わず言葉にしてしまうほど今日1日が楽しかった。
「また行きたいな」
今日のお出かけの余韻が残ったまま夜に生誕祭配信をやるのだった。
3日ぶりになろうを開いたらランキングに入っていましたしアクセス数が増えていてびっくりしました。
見てくださりありがとうございます。
評価されるとモチベが上がります。
これからも頑張ります。




