小鳥遊凪咲(夜桜凛音)side part1
私、小鳥遊凪咲は初恋をしているかもしれません。
相手は事務所の社長、如月玲央さんです。
したかもしれないと言うのは今までそうゆう恋愛系の話しをする相手がいなかったので全くわからないです。
これまでの私のことを話そうと思います。
小学生の頃は女の子の友達がいましたが中学生になったあたりから私は嫌われました。
中学生くらいになると勉強やスポーツの実力差が明確にわかる年頃ですよね?
私はどちらとも優秀で尚且つすごく可愛い、いわゆる才色兼備でした。
そんな私のことを好きになり告白してくる男子は大勢いました。
ですが大体の男子は私の中身を全く知らず私というブランドを身に付けたいがために告白してくる人が多かったです。
もちろん中には中身が好きで告白してきた人もいたでしょうが私は全ての告白を断っていました。
そのことを知った女子たちは私のことを調子に乗っているという妬みから暴力的ないじめまではいかなかったですが無視や仲間はずれにされました。
私は悪いことをしていないのに悪者扱いを受け仲良かった友達も離れていきました。
そんな経験を中学生でしたせいで男性は嫌いになりましたし人も信用できなくなってしまいました。
高校に上がってもそれは変わらずなんなら他と明確な立場をつけるために勉強とスポーツを頑張りクールキャラでいたせいで孤高のクール姫と呼ばれるようになりました。
そんな私に出会いがありました。
それは配信者の京凛さんの動画を見たことです。京凛さんは同年代で配信者をやっていました。
当時、話題になっている配信者がいると周りが話しているのを聞き、興味本位で見始めました。
色んなことをやっていてプロレベルで上手いこともあったりやる事が面白かったりと同年代とは思えない企画力といいパフォーマンスだなと驚きました。
しかも彼はいろんなことが出来るのにファンが多くアンチが少ないことでも有名でした。
私は学校で勉強とスポーツができ、顔が可愛いだけでその才能に妬まれ嫌われたのに彼はなんで嫌われないのだろうと羨ましくなり憧れの存在になりました。
そんな彼のファンになり全ての動画を見るくらいのオタクになりました。
そしてある日、彼はVtuber事務所を作ると発表しました。
私は彼の近くにいれば彼の知らなかったことを知れる気がしますしVtuberという私の見た目なしで活動できる事がすごく魅力的に思いました。
私はすぐオーディションにエントリーしてなんと面接まで行きました。
彼に会えるとわくわくと緊張感がありましたがなんとしても受かりたいという気持ちの方がすごくありました。
初めて面接で彼に会いましたがなぜか私を見て驚いていました。彼とは初対面なのにです。
しかも1分くらい放心状態になっていて声をかけてもらえなくて人生で初めての面接で勝手が分からなかったので正直、困りました。
彼が正気に戻ってからは普通に面接が始まりました。
事前に練習してきた質問はすぐ回答が出てきましたが目標を聞かれた時はいきなりで考えていなかったですがパッと出た回答で自分の身を守るためにする努力よりVtuberという活動を通して人のために努力したいと気づきました。
そして最後の質問で彼の動画を見ていて気になったことを聞きました。
[どうしたら京凛さんみたいに新しいことに怖がらずに挑戦できますか?]
これを聞いた理由は彼は誰も今までやってこなかったことを動画でやったりVtuber事務所を作るなんて前代未聞なことをしようとしていたのでどう思って活動しているのかを聞いてみたいと思いました。
その答えが死ぬ事はないので新しいことに挑戦しないともったいないですって(笑)
普通の人からしたら失敗なんてしたくないと考えます。なのに死ぬ事がなければ失敗してもいいなんてやっぱり考え方から違うと思いました。
私は実際の彼と話してみて憧れが尊敬できる人に変わりました。
そして私は事務所に受かりました。
受かってからまだ期間は短いですがメンバーに会って喋ってみてみんなすごく仲良くしてくれますし視聴者の方も私の本当の見た目も知らないのに歌が上手いとか配信が面白いと褒めてくださり私の知らない世界が広がりました。
この機会をくれた如月さんには感謝しかありません。
そんな彼に近づきたくて(物理的に)彼の隣の部屋に引っ越してしまいましたがよくよく考えたらやばいことをしているなと思います。
これが俗に言う恋は盲目ってことなのでしょうか?
それでご飯にも誘ってしまいました。
男の人とご飯を食べに行くのは初めてなので着る服も悩みましたしこれってデート?なんて考えて浮かれていました。
待ち合わせで待っていたら2人の男にナンパされました。
よくあることなのでいつもは無視をしていたら諦めてくれるのですが今回はしつこくしかもキレてきました。
初めて男の人に怒鳴られ怖くなりましたが如月さんが助けてくれました。
普段は優しく穏やかな彼がとても怒っているのが分かりました。
助けてくれたのは嬉しかったのですが如月さんは有名人です。
周りに人が集まって騒ぎになってしまったのですごく迷惑をかけてしまいました。
店に移動して謝りましたが彼は私は悪くないと言いました。
ですが迷惑をかけてしまったことには変わらないのですごく申し訳ない気持ちでいました。
彼は私の気持ちを汲みとったのかご飯を奢ることでこの件は終わりにしましょうと言ってくれました。
私の後ろめたさを少しでも無くして欲しくてそういう案を出して償う機会をくれたことはすごくできた人だと思いました。
そのあとは何事もなかったかのように会話をしてくださって帰りも気遣ってくれるのが分かりとても嬉しかったです。
でも女慣れしてるからもしかしたら彼女がいるかもしれないと思うと心が苦しくなりました。
そして別れのタイミングになりもっと一緒にいたいと思い言おうとしてしまいましたが困らせてしまうだけだと思い言うのを辞めました。
恥ずかしくなり逃げるように家に入ってしまいました。
やっぱりこれは恋でしょうか?それとも憧れや尊敬の延長でしょうか?
分からないですが如月さんとはもっと仲を深めたいと思います。
とりあえずお互い敬語を辞めることと会社の端末の連絡先ではなくプライベートの連絡先を聞く事を目標にしたいと思います。




