因果に開かれし刈り上げの羅生門
こいつを殺す
こいつの一縷の思念すらこの世には残さん
「なに怒っとんのコーぺー!別に寝とる間に後ろを掘った訳やないやーん!」
言いたいことはそれだけか?
もういい
本当に殺す
はじめての人への暴力がまさか撲殺になろうとは
でももう我慢が出来ない
俺は拳を振り上げた
ここは?
「あ、おはよう!コーぺー!何回見ても刈り上げは似合っとるやーん!」
!?どういうことだ!!?
ブリーチの藍染か月島の能力か?
俺はまた眠っていたのか?
「急に襲ってくるのはルール違反やーん!つい返り討ちにしてまったやーん!中学卒業からゴリラを1ヶ月育てて鍛えた俺には並の人間の攻撃なんて反射でカウンターしてまうやーん!
でも、強引なコーぺーも悪くないんやてー惚れ直したやーん!」
のたまう刈り上げのゲイ
俺は涙が溢れた
情けない
ほんとに自分が情けなくて悔しい
納得がいかへん、納得がいかへん、納得がいかへん!!!!
「なんで俺を刈り上げにしたんやて!?何がしたいんやて!?」
俺はラオキに向かって叫んだ
いままでの人生で一番の魂の叫びをこんな問いに使ってしまった
ラオキは答えた
「ここは刈り上げ部やーん!今日から新入部員で副部長のコーぺーが今日から刈り上げになるのは当然やーん!」