表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

見切り発車シリーズ

薄れゆくあなたにもう一度

たとえあなたが私を忘れても、私はあなたを覚えてる。

あなたが自分をわからなくても、私があなたに伝えるよ。

今はそんなこと言えないけど、不安そうなあなたをみてるから、

「ごめんね」何て言わないで、「ありがとう」って言って欲しい。

苦しいのはわかってる、だから我慢しないでいいよ。

あなたは強がりだから、見せないとは思うけど、

頼って欲しいんだよ?


たとえあなたに残された、時間が少なくても、

私があなたを暖める。だからせめて諦めないで。

どんどん薄れ行くあなたの意識、さらさらこぼれ落ち行く楽しい記憶。

なんだか軽くなったみたい。少し小さくなったみたい。

見上げるほどあったあなたの顔が、もう目の前に落ちている。

キラキラ輝いていたあなたの瞳、今は曇ってどこを見ているの?

私はここにいるのに、ちゃんと目の前に立っているのに、

あなたはもう私を見ない。あなたから私は消えたのね。


あなたが目を開けなくなって、あなたが箱に閉じ込められて、

今目の前で空に昇って、いつか小さくなって戻ってくる。

私もそろそろ限界そうで、もうすぐあなたに再会できそう。

そのときあなたは、分かってくれる?

もう一度私の名前呼んでくれる?あの優しい声でもう一度、

「・・・」って私のことを、もうダメみたい。

自分の名前もわからない。誰かが私を呼んでいる。


また会おうね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ