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一話:そこは異世界~前編~

~12月25日~

今日はクリスマス。

外は恋人同士で賑わい盛り上がっている、しかし此処は暗く静かでただ無機質な音が響くだけだった。

私はPCに向き合い、ただオンラインゲームをしている。ただそんな中私は何時も考えていた事がある。

何時の世も人間関係は不条理かつ理不尽だ。その基準でさえ知恵を持った人間が決めただけのルールに過ぎない。

目立っても目立たな過ぎても人は普通でない者を排除しようとする。

人間の一つの感情で世界を巻き込む事態を引き起こす事だって少なくない。

結局人間はなんなのか、そんなことを無駄に考える私が居る。

私はいじめで除外された人間だ。学校と言う場の空気や状況から逃げた哀れで愚かで臆病な人間だ。

空気と戦うのは何より馬鹿らしい、自分を捨ててまで誰かと関わろうとするのは尚馬鹿らしい。

人間は自己主義だ。何が平和主義だ、何が動物愛護だ。

恨みや欲望に駆られ、殺人や戦争を起こすのは人間だ。

動物を愛でるのも、動物を殺すのも、動物を追い込むのも人間だ。

人間には他の動物とは違い感情や知識が豊富過ぎるのだ。自分勝手過ぎるのだ。

そんなことを考える自分もまた、自分勝手過ぎるのだ。

私は生きることも死ぬことも望まない……いや、嘘だな。生きることを望んでいるから私は自殺もできない。


私「ねぇ神様……なんで自分と言う存在を人間と言う形で作りだしたの。傍観主義の神様、もし本当に神が居るのなら……」


私に自信と勇気をください。そう言いたい。

でも私は、


私「神なんて大嫌い……」


私は自分が大嫌いだ、他人も神も大嫌いだ。私は嫌われ者だ。

いっそ、ゲームの世界に生まれ直したい。

私はそう思いながら冷たいベットに横になり目を閉じる。


暫くすると私は眠りに落ちた。

そして私はある夢を見た、此処は空の上なのか。

明るくて眩い場所に私と誰かが立って居る、誰かは恐らく神様だ。

あぁ、文句を言ってやらなきゃ。神なんて大嫌いだって。

ローブを羽織り、フードを深く被ったその人が私に何かを言っている。

何だろうか?全く聞こえない。

でも何故か、何となくだけれど分かる。


誰か「君は生まれる場所を間違えた。」


あぁ、なんて嫌味な言葉だろうか。

本当に神なんて大嫌いだ。そう思っていたら目の前が暗転した。

誰かが私を呼んでいる。声を掛けている。

誰だろう。親?でも部屋には鍵をかけた筈だ。

じゃぁ一体誰が、私は重い瞼をゆっくりと開けた。


???「おい!起きろ!何故こんな所で寝ている!ここらじゃ見ない顔だな……まさか敵か?」


私「馬?……いや、ケンタウロス?え?夢?」


???「ケンタウロス?何を寝ぼけた事を言っている!シャキッとせんか!」


ケンタウロスのような見た目の彼はそう言うと私のほっぺを抓る。


私「痛い痛い痛い!夢じゃない……でもケンタウロスなんて非現実的な……」


???「ケンタウロスとはなんのことか知らんが種族を聞いてるなら俺は馬種だぞ!お前は鳥種だろ?」


私「へ?鳥?」


急いで自分の体を確認する。するとなんと言う事だろうか!

両手は肩まで羽毛がある、でも手もある。

足は鳥の足の様で尻尾もある、口は(クチバシ)ではないがなんか顔の形状も違う。


私「これは……所謂異世界転生だろうか。それとも転移。いや召喚?」


???「そろそろ現実に戻って来い馬鹿鳥……」


軽く叩かれる。


私「何すんだよ!叩いたらもっと馬鹿になるだろ!」


???「ツッコむとこそこかよ!いいから名前言え!取りあえずお前は敵じゃないのは分かった。」


私「なんで敵じゃないって分かるんだよ!てか名乗るならそっちから名乗れよ!」


???「スパイとかにしちゃアホすぎる脳内花畑野郎だからだよ!」


私「なんと失礼な!」


ホース「はぁ……俺はホース=ベルト……俺は名乗ったぞ!お前名乗れ!」


私「なんか、如何にもって感じの名前だな……えっと、自分の名前……名前?」


ホース「なんだ自分の名前もわかんないのか?記憶喪失か?」


可笑しい。確かに私はこの世界の住人じゃないのは分かる。

でも、名前も何も分からない。時間を経過するごとに前の世界の事を忘れてる?

これだけはハッキリしている、自分はこの世界の住人では無い事と自分は人間であった事だ。

前の知識はある程度ある。名前、出身、過去の思い出。思い出せない。


私「ごめん、何も覚えてない。この世界が何なのかとか、自分が誰なのかとか。」


ホース「って事はお前、今の所身寄りも何もない幻森の(ゲンシン)迷い子か……」


彼は困った表情でそう言う。


私「幻森の迷い子?」


ホース「あぁ、此処は幻想の森と言ってな。稀に、居ない筈の者が己の記憶を全て無くし現れる事がある。そう言う奴を幻森の迷い子と言うんだ。しかも皆決まって子供だ。お前見た感じ十代前半だろ?」


私「そうなんだ……年齢、今ふと浮かんだのが13だよ。」


ホース「なら間違いない。幻森の迷い子だ。」


私「……じゃぁ、取りあえずピトラス=コニーって名乗ることにするよ。ふと浮かんだのがそれだったんだ……」


ホース「じゃぁ、ピトって呼ぶわ!俺はホースでいいぞ。それとさっきは暴言吐いてすまなかったな。」


そう言って彼は頭を掻きながら笑う。

でも何処か、気まずいような困った感じの雰囲気があった。

自分の存在は迷惑であったのだろうか。少し私は不安になった。



はじめて、真面目に小説を書きましたが何分慣れていないもので下手くそです(;´・ω・)

描写や会話の違和感、誤字脱字などの不具合があるかもしれません!

そこは、アドバイスご指摘の元頑張っていきますのでコメント何卒よろしくお願いします!

感想ももらえればうれしいです!

キャラ紹介は次回投稿します!なお、灰猫は現在学生と言う身分なもので不定期投稿になります!

末永くよろしくお願いします!

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