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おやまァ可愛いらしい猟手さんだこと。
それが第一印象だ。
今でも変わりはないが。
狼に食べられたくて、狼を虐めてるだなんて。
それは、可愛い。
あぁ、胃におさめてしまいたい。
"食べてくれ"
毎日のようにせがむ彼。
今すぐその腕を引き寄せて、首元に噛み付いて血を啜って内臓を.........あぁ、いけない。
これは我慢するのが大変だ。
"どうして食べてくれない?"
生きてるうちは食べないって言ったじゃァないか。
返す言葉はいつも同じ。
けれどそんなのは建前。
食べちゃいたいくらい可愛い君と、
もっとそばに。
そんな、ちょっとした我侭。