勇者ドウコウ、ドウタラから摘まみ出される
※<>の中の台詞は回想を表現しています。
テヌキーニョスは、必死にドウコウを擁護していた。
しかし、村人達はドウコウを許さず、村から締め出される。
「一体、何が駄目だったのか?」
明らかに自覚の無いドウコウ。
「良いですか? ドウコウさん」
「また余計な事を言いたいのか?」
「違います」
「なら、何が言いたいんだ?」
「あなたの言う「勇者の特権」というものは存在しません。 ある伝説の勇者と、その血族でしか許されない事が多い訳です」
テキトーネは必死に、彼が締め出された理由を推測し、話す。
<泥棒は勇者の特権! だろ?>
「あっ……」
やっと理由が分かったのか、ドウコウは思わず口を開ける。
先程言っていた事が自らの脳、それもブーメランの様に返ってきたからなのか。
「村人の方も、過剰反応している所があるかもしれません」
「しかし、貴方が村人の物を盗みそうになった事は、覆しようの無い事実です。 これを機に、勇者としての自覚を持って行動する事を考えてくださいね」
「お、おう……。 ところで、伝説の勇者ってなんだ?」
「また別の機会にお教えします」
妖精に説教される"勇者"。
一応は、ドウコウも使命を背負っている訳なのだが、旅はどうなってしまうのか?
――――――――――
何故か、これの次のページにはドウコウに説教している時のものと思われるテキトーネの絵が描かれている。
顔は赤面で怒っているかのように見えるが、これも線がガタガタだ。
初登場時のテヌキーニョスと同じで、挿絵のつもりなのだろう。
そのポーズは、右手の人指し指を前に向けている。
彼女は、金髪のショートヘアで体型はやや細めで胸も小さく描かれている。
服装は青が基調で、後ろには蝶の模様を無くしたような形の羽根。
しかし、目が異様に大きく描かれていて気持ち悪い。
左下の枠線らしきものの内には、正座して説教を受けるドウコウの姿も描かれている。
彼女の後ろ髪には、あの怒りを表すマークも。
そんなイラストの周辺には、例の痛々しい文字の数々が。
右上には「抗いし精」という二つ名、その下にはキャラクター名が大きめに書かれている。
左側には、「貴方こそ、新しい伝説です」という意味不明な決め台詞らしきものや、
テヌキーニョスの時と同じようなステータス、そして当たり前のように技の名前とそれを発動するコマンド表が書かれている。