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一歩一歩、騎士を追う
長いキャラクター紹介を乗り越えると、また本編と思われる文章が現れた。
キャラクター紹介と本編を分けろよ、当時の俺―――――。
そう思いつつ、俺は「Ⅱ」を読み進めていく。
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フヨーロン族と別れたところで、カンスケ達はあることについて悩んでいた。
「チャラチャロス……あの騎士はどこに逃げたのでしょうか?」
「……知らない、分からない」
「うーん、何か特定できるものがあるといいのですが……」
一行は街から東へと進んでいっているのだが、草原ばかりで全然町が見つからない。
その道中で出没する魔物を倒しまくるが、種類はほとんど同じなので飽きそうになっていた。
そんな草原の中を4時間も歩いた先には、森林が広がっていた。
アックという地域で、木と民家が並んでいた。




