謎の翼の街
「ここがムノーか……」
「……まずは探索」
「そうしよう」
ムノーへと到着し、街を探索するカンスケとリミ。
独特の形状の家屋が並ぶ中を歩いていく。
それからしばらく歩いていると、宿屋を発見。
彼らはそこで休む事にした。
翌日―――――。
街に、ある事件が起きていた。
中心にある広場に、戦いを挑むという男が現れたのだ。
武器は巨大な斧、装備は黒く、固い鎧。
彼を止めようと何人かがその男と戦ったが、誰一人として太刀打ちできず。
「オラァ! さっさと来やがれ!」
そんな中で、一人だけが突っ込んで行った。
「はー」
その割には、全く気力を感じない。
「死ねぇえええええ!!」
既に斧はそれに向かって降り下ろされていた。
だが―――――。
「当たらないぞー」
それらをいとも簡単に避けていく。
男が振り回した斧は、髪にも当たっていなかった。
「あ、あれは……」
「……もしかして」
一方で、宿屋を出ては騒ぎの様子を見ようと、広場で住民の中に混ざっていたカンスケとリミ。
戦っていたのは、カンスケ達には見覚えのある人物だった。
<無理無理、あたいなんか力になれんだろうしなー>
その時の言葉が、カンスケの頭の中を過る。
「あの色の髪であの翼……? という事はまさか……?」




