ムノーへと進み直し
多少は話が熱くなってはいるが、次のページは漫画だった。
カンスケとチャラチャロスの戦いだろうか。
ここも文章から絵になっているために伝わりやすくなってはいるが、やはりセリフ等は同じで構成も変。
文章と漫画、どちらなのかをはっきりしてほしいところだ。
しかし、これも俺の描いたもの。
当時の俺には画期的な考えだったのだろう。
多分、「小説と漫画組み合わせたら面白さ2倍になるんじゃね?」とでも思っていたのかもしれない。
戦闘は5ページを使って描かれていて、その迫力はあまり悪くはない。
ただ、小説の部分と漫画の部分をそれぞれ別のノートに書いて分けるべきだった。
この漫画の次のページは、やはりチャラチャロスのキャラクター紹介だった。
中心に描かれているキャラクターは髪も鎧も剣も黒いが、ある程度の差別化が為されている。
そして目が少し細いが、それでも俺には格好いいように見える。
カンスケとはまた別の意味での話だが。
その右上には「漆黒の力の騎士」という肩書きの下に大きめに名前が書かれてある。
右下のキャラクター説明は「かつてドウコウの宿敵だったタラタラの息子で、母はかつて彼の仲間だった騎士の一人」となっていた。
左下にはコマンドと技も。
どうやら、技は先程のもの以外にも2つあるらしい。
それぞれ、「ソナラバー」と「レバー」という名前だった。
「ニゲロ」と「テッタイ」よりかはまだマシなのだろうが、結局ダサい事には変わりはない。
そして、これの次のページは先程までの続きになっていた。
―――――――――――
フヨーロン族かどうかという記憶も定かではない者と出会ったカンスケ。
その途中で人食い植物・ソンザイーギに遭遇してしまう。
カンスケ達は苦戦していたが、突如として現れたチャラチャロスがそれをいとも簡単に斬り倒した。
だが、そのチャラチャロスがカンスケにも牙を向けた。
どうにか引き分けに持ち込んだカンスケは、教えてもらっていた町・ムノーへと歩き出した。
一本の道を、また歩き進めるカンスケとリミ。
だが、カンスケには先程の戦いの疲労が残る。
そんなカンスケに対し、リミはある提案をする。
「……ねえ」
「ん?」
「……今、回復は必要?」
「いや、必要ない」
「……疲れてると思う」
「大丈夫、僕は平気。 ただ、この先の町に宿があったら泊まろうかとは思ってる」
「……そう」
だが、断られた。
そんな事もあった中でもカンスケ達は歩き続け、2時間後―――――。
「……ここか」
ついにムノーへと到着した。
渦巻きのような個性的な形の資材の建物が建ち並ぶ、少し大きめの町だった。




