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チャラチャロスとの戦い

 先程まで歩いていた道から離れ、距離を取っては互いに向かい合い、剣を構えるカンスケとチャラチャロス。

「その脆く、短く、細い剣で、我の力を受け止められるか?」

「そんな低質な剣でも、僕は僕なりの道を歩み続ける」

 2人とも、絶対に後ろを見ようとしない。

「ほう……。 面白い事を言うな。 勇者を騙りし愚かで罪深き剣士被れの者よ、我の闇の力を(もっ)て裁いてやろう!」

 チャラチャロスがそう言うと、2人は前へと走り出した。


「深淵の儀……ミザル・イワザル・キカザール!」

「剣技! ニゲロオオオオオ!!」

 互いの技が衝突し、周囲には衝撃波が。

「キン、キン」と、剣同士がぶつかる音が響く。

(やはり強い! 油断すると本当に殺される!)

(なんだと? こいつ……あれで我の剣と太刀打ちできているというのか!?)

 互いに一度離れては叫び声を上げ、駆け抜けるようにして走り出した。

「うおおおおおお!!」

「はあああああ!!」

 しかし、それでも決着が着かない。

 2人は激しい戦いを繰り広げた。

 そして、それは30分以上も続いた。

「はあ……はあ……」

「まだ……粘るのか……」

 二人とも息が荒くなっていたのだ。

「仕方がない……今日は引き分けという事で済ませてやろう。 我に感謝する事だな」

「別の機会で会ったら……また勝負をしよう」

 こうして、2人の最初の戦いは「引き分け」となった。

 しかし、カンスケはこの戦いが終わろうとも、次の人里へと歩き続ける。

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