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ムノーへの道中
ザッツェディスからムノーという町の存在を教えてもらったカンスケとリミ。
それから道を歩いて数時間が経つが、町の姿が見当たらない。
「かなり長い道ですね……」
すると、道を左側に離れた所に謎の植物が生え始めた。
太く長い、なぜか色が赤と黒のボーダー模様の植物。
植物は僅か数十秒で、縦に3m程まで成長。
それを見たナイは怖気付き、カンスケの背に隠れ始めた。
「こ、これは……」
「見覚えのあるものですか?」
「はい、この植物は人食いともされる"ソンザイーギ"というもので……」
「人食い!? やるしかないようですね……」
名前を聞いたカンスケは剣を取り出し、それをソンザイーギに向けた。
「……そう」
リミも、杖を植物に向けて戦う姿勢になる。




