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村の魔物退治
「……そうだな」
そう言って、カンスケはゴキやナゲの群れに突っ込んでいく。
「……危ない」
リミはそれを見て、カンスケの後ろを走り始める。
カンスケは走りながら、自らの握る剣を振る。
振った剣は群れのほとんどを切りつけ、倒していく。
「……魔法、いらない」
しかし、リミはそれに対しては不満を持っている。
その中で走りながらナゲ等を切りつけていくカンスケだったが、足を引っ掛けて転倒してしまう。
「あっ!」
額から転倒した影響で、カンスケの顔にはわずかな血が流れている。
それを取り囲む魔物の群れ。
そんな状況でリミは呟き、カンスケの前に立つ。
「……私の番」
「頼みました」
「……回復なら後で」
魔物達はカンスケを狙うが、それをリミの魔法が許さない。
「火! 水! 電!」
様々な魔法を唱え、魔物を倒していく。
その後、250体はいただろう魔物の群れも、カンスケとリミの手によって全滅した。
群れとの戦いを終えたリミは、カンスケの額の傷を癒す。
「……療」
「助かりました」
「……このくらい普通」




