塔下町からさようなら
この次のページも挿絵だ。
テヌキーニョスが球を唱えた後のものだろうか。
やっとまともな名前が出てきたか。
球の中のドウコウ達も、ちゃんと描かれている。
背景が無いのが気になるのだが。
挿絵の次は、やはり小説の続き。
塔とその下の町を出た後だろうか。
それにしても、ナントカカントカヌスはどうしたのか。
――――――――――
「どういう事なんだ……?」
塔を出たドウコウが驚いたのは、住民の歓声。
「塔の魔物をやっつけた勇者だ!」
「やっぱり勇者は勇者だった!」
「これでモザイク塔が観光資源に!」
その仲間のリアクションは、結構軽かった。
「前々から魔物が出てくるとかで評判悪かったからな、この塔」
「これで英雄ね、ドウコウ」
「わーすごい、よかったねー」
テヌキーニョスに至っては棒読みだった。
「次の人里に向かって……行くぞ!」
ドウコウの掛け声で、一行は次の人里へと向かった。
その一方で、あの集団も山を攻略していた。
「この力で、あいつらを殺す……。 ククククッ……フッハッハッハッハッハッ!」
こちらは、完全に殺る気だった。
「とはいえ、さすがに森林伐採は……」
「あの勇者の事を言えなくなるような……」




