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町を出ると
城下町を旅立ったドウコウ。
しかし、その先は平野で、町というものが見えてこない。
「……何処を歩けば良いんだ?」
彼は思った事が口に出る。
すると、装備している剣の中から小さな物体が出てきた。
小さな人の様だった。
「だ、誰だ!?」
思わず、ドウコウは驚いてしまう。
「私の名前……ですか? 私は、妖精「テキトーネ」といいます……」
物体の正体は分かったが、ドウコウに怯えていそうな喋り方だった。
「テキトーネか……。 ところで、ここから一番近い村はどこだ?」
「城下町以外で……ですか? それなら、東に歩いていくと「ドウタラ」という村があります」
ドウコウは、ドウタラという村の存在を教えて貰う。
「まずはそこに向かうか」
「はい、ドウコウさん」
彼は、村に向かって歩き始める。
歩き始めてすぐに、テキトーネがドウコウに注意する。
「あっ……。 移動中に、敵が出てくるかもしれないので、気をつけて下さい」