新たな仲間
「ありがとうございました」
ドウコウ達は酒場を出る。
軽装な戦士と、重装備の弓使いも連れて。
「この後……どうする?」
町を歩いていると、彼は仲間と話し始める。
「英雄と呼ばれるからには、功績も大事です。 魔王軍にどういう被害を受けたのか、町の人に聞いてみましょう」
テキトーネの提案で、町の住民に話を聞く事に。
「洞窟とかはありますか?」
「魔王軍に何かされたか?」
「周辺で厄介な魔物は?」
一行は、様々な事を住民に聞いた。
「悪魔と人間が混ざった何かの集団が、この町の西の洞窟に入って行ったのを見たなぁ」
「ここを魔王軍が制圧したとか言ってやがる、どうにかしてくれ!」
「ここにいる魔王軍を追い払って下さい、お願いします! 勇者というのなら出来ますよね?」
「洞窟、魔王軍に支配された町か……。 みんなは、どっちを優先する?」
ドウコウは、自分の仲間にどっちから行けばいいのかという多数決を問った。
「まずは洞窟かなぁ、胡散臭そうだし」
「私もそう思うわ。 大体、洞窟に魔王軍が出入りなんて聞いたことが無いんだから」
「俺は魔王軍の退治だな」
ジャマクセーノは町を、テヌキーニョスとサボテンノは洞窟を優先するという。
「俺は、町を優先したいんだが……」
「ドウコウさんがそう言うなら、私も……」
本人とテキトーネは町を優先すると選択。
3対2で、町を優先する事に。
「……決まったね」
「面倒な事になりそうね……」
洞窟を選んだ二人は呆れ気味だ。
「それにしても、魔王軍は何処にいるんだ?」
「家の中とかはドウタラの前例がありますからね……」
「……探してみるか」
こうして、ドウコウ達は魔王軍を探す事に。