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冒険者登録

 時々野営をしながら移動すること2日ほど。僕はラフィネ国に着いた。

 関所でお金を払わないといけないみたい。

列に並んで順番を待つ。

列は少しずつ消化されて、僕の番が来た。

「銀貨5枚になります」

「はい」

「お嬢さん、見ない顔だが、奉公かなんかかい?」

おじさん兵士が気さくにそう話しかけてくる。

「ううん、仕事を辞めて自由に暮らそうと思って」

そう返すと少し戸惑った顔をして、

「そうかい?そういうことを言うには若すぎると思うけどなぁ」

そのあと一言二言話して別れた。

 さぁ、ここからどうしようか。ラフィネに入ったいいが、まだ街まで距離がある。

「手っ取り早くお金を稼ぐなら冒険者かなぁ、でもそれだけじゃ安定しない…。かと言ってポーションは市場を乱しかねないしなぁ…」

僕が作るポーションは普通のポーションより効能が高い。今出回っているものより遥かに。無駄に効能が高いものが出回るとどうなるか。もともと売られていたものが買われなくなり商人が損をする。そしてその不満の矛先はポーションを使った僕に向く。

「ポーションはダメだな」

そうだ。

「薬…。傷薬とか、熱冷ましとか…。いけるかも」

ポーションがダメなら他の薬を作ればいい。

「とりあえず近くの街で冒険者登録しよ」

僕は街に向かって歩き出した。


最初の街はルーラという名前だった。関所からの最初の街ということもあって商業が盛んだ。いろんな商品が並んでいる。

 それらを横目で見つつ、僕は冒険者協会を目指した。場所は兵士さんに聞いた。


カラン、と戸を開けると中は人が結構いた。スタスタとカウンターに近づくと、

「ようこそ、冒険者協会へ!今日は何のご用でしょうか?」

受付のお姉さんがそう言う。

「冒険者登録をしたいんですけど…」

僕が言うと、少し困った顔をして、

「失礼ですが、年齢を伺ってもよろしいでしょうか?ラフィネでは未成年の冒険者登録は禁止されておりまして…」

……。未成年だと思われた…。

ちょっとショックを受けつつ、

「17です。成人してます」

と答える。16歳で成人だからね。

「!それは失礼しました!冒険時登録ですね、少々お待ちください」

そう言うと、お姉さんは何やら丸い水晶?を持ってきた。学院の時魔力測定に使われていた魔道具に似ている。

「これに触れてください。ステータスが表示されて情報が登録されます」

名前を聞かれたり、職業を何にするか決めたりしたあと。

ぺた。

水晶に手を置くと、一際眩しく光った。光はすぐに収まり、手を離していいと言われたので手を離す。

 カードが水晶の下の土台のところから出てくる。

「えーと、お名前はエル・セレニアさんですね。職業は魔導士、魔力は………え?SSS!?これは…」

「…あんまり情報を流さないで欲しいんですけど」

「はっ、失礼しました!登録は完了しました、エルさんの冒険者ランクはFになります。依頼をこなしていくにつれてランクも上がって受けられる依頼のランクも上がります。頑張ってくださいね!」

ぺこ、と頭を下げて協会を後にした。

あとは。

「宿探して…寝よ」

とりあえずの宿を見つけたのはもう夕方。大衆食堂のようなところで食事を済ませ、ベッドに倒れ込んだ。

「好きな時間に寝れるってさいこー…」

僕はすぐさま眠りに落ちた。


次の日。

僕は市場に買い物に来ていた。今から目指すは王都。王都の近くには迷宮があって資金を得るにはそこが一番だと思ったわけである。だから王都までの旅路で必要な食料などを買い足しているところ。

荷物にはならない。《空間収納》があるから。普通ならそんなにいっぱいは入らないが、僕のはなんかはいる。前に壊れた馬車を運ぼうとして入れてみたら入ったので結構な容量だろう。まだ余裕そうだったし。

「さ、買い物終わりっ」

いよいよ王都に出発だ!


 この街から王都までは3日かかるかかからないか。結構遠い。でもまぁなんとかなるよね。

てくてくと歩き出したわけだが。


「狼…?」

そこには真っ白な毛並みを血で濡らした狼がいた。





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