第1章9話【不法行為】-深刻な新国-
先週は投稿できんくてすまんぬ
たまにはシャレで頭を空っぽに
気が狂う程の虚無感。空いたカケラに一つ一つ砂粒を添える様に注がれたとしても、少し砂が積もるだけ。その傷は埋まることなく開き続ける。
「…国許…証を……」
そんな音が耳を通り抜けた気がした。陽が遮る世界で、唯一と言ったら大袈裟ではあるけれど、出来る事は聞くことと感じる事だけだった…気がする。
ふわりふわりとした感覚に、
悲しみ疲れ、果てる私の姿を俯瞰する私。
幾ら殻に籠ろうが、現実は変わって行くのに。
でも夢の中ならいつでも会える。逢える。
私は失った。目的も、意思も、
それで良かったのかもしれない。
ジクジクと暗く染まる無力が伝わる視界の狭間にそれを捉えるまでは。
ヘクタと呼ばれる彼は過去使用していたであろうパスポートを渡したらしい。分かっていて何故無駄な事をするのだろうか。
………。
別室に連れてこられ、彼は私を端に寄せ、私はその隅でジッ……と壁に身を寄せていた。
話し声がする。たった一声。
『それ』に声が震えていた。
それは誰によるものなのか興味なんてない。けれど、これでもし投獄されるのであればそれはちょっと避けたいかもしれない。そんな気がするから。
ただの杞憂だったらいいのに。
→→→
今ヘクタとアンは二人であり、自身の意思で立つこと無い彼女を背負っている状態だ。何が出来るわけでもなく、大人しく。その場の流れを読む様に。
しかし、やはり無意識の少女と入国することは誰であろうと注目の対象となる。
少し時間が掛かったが無事?に検閲を終え、越国したヘクタ。、、と言いたかったであろうが、不思議と視線が3つ。
尾行だ。
「はぁ。これ程、露骨に…。末端を増兵し、機会を得ようにも土俵へ上がる資格が無ければ意味をなさないと言うのに。」
視線を飛ばそうが、位置を変えるだけで何一つ学ばない奴ら。本当に中立国に来たことを思い知らされる。
問題であるのはイミヤ達と合流する事だ。もしこのまま合流しようにも、先程入国したばかりの彼女らも、私達のように、尾行・調査され、最悪強制退国させられる危険性が生まれ、移動どころの話では無くなってしまうだろう。
「本当に面倒臭い。が、交渉が終わるまでの辛抱か…。いや、…………。
ーーほら行くぞ。アン。」
少しの間、目を回し上げ思案するも再び歩み始める。
うんともすんとも言わない彼女に話しかけるヘクタ。その表情は決して緩むことなかった。
→→→
アンにこれ以上ストレスを与えてはならない。
発芽への道を遠ざけ、迂回するにはリターンが見合わない。
優しさなどでは無く、ただ自身の利益の為に行動する。自分の為に。その理念は昔から変わらない。
なら私はどうするべきか。
「やはり、合流するか。」
警備兵がプレスト氏へ情報伝達中の今。
イミヤ達と合流をするには手練れが集まる前のこの隙しかない。
そう。人を消さずに巻くには逆に今しかないのだ。
本来なら離国当日まで別行動であり、『ワーマナの特異性』『プレスト・プレーニエ州知事からの返信』を考慮して3日後、空路現地にて集合。アレカサンドゥリア私有空路にて合流予定であった。
それを作戦変更し、今から合流をするとなると……イミヤ達の場所は不明である為、こちらから探査する必要がある。
何故情報の共有を事前にしていなかったのか。それは不確定要素排除の為でもある。地図上のデータを得ることができ様にも、人流と言うものは予測することは難しい。
実際彼女らが個人で臨機応変に対応できなければ競争に打ち勝つことはない。
要するに計画を立てようが突発的に起因する物事に適切に対処することが重要であり、其の為であれば大まかな計画の変更も余儀なく行う力が必要となる。実行すれば様々な要素により移り変わり元の計画には程遠く、今回のように適宜連絡が取れない状況において細かい内容を決めていたとしても自身らを困惑させる幻影を生み出しかねない。
探査するにしても、この都市の中から隅の隅まで探し回ることは困難を極めるだろう。
だが、方法は存在する。それは泊まる宿である。見慣れない客人を受け入れる宿はこの中立都市では数少なく、宿泊するとするならば、細かな宿になる筈だ。
そこから考えるに、個人経営であり、獣人に寛容な店となるであろう。勘の鋭いヴァルエと、嘘を見抜くことが出来るであろうインディゴもいる。詐欺被害に会う可能性も限りなく低い。
費用は安くもなく高くもないものだと仮定する。
となると……、
「恐らくプレスト自治区3-D区あたりか。」
そう決断すると同時に、曲がり角を左に入る。時刻は夕方。それなりに人は居る場所であるが、流石に人紛れで誤魔化せるほど、相手は子供でも無い。
次に見るは………。
物空いた暗く沈むアスファルトの壁のみだった。
作品のクオリティを担保出来そうにない無いなら一時休止した方が良いかもと思い始めてきたけども、、逆にそれで此の話が続くとも思えないと言うジレンマ




