第1章3話【他人行儀】-既知と知らない事-
タイトル違和感あるでしょ?これで良いの。
「ヘクタのアーテルってさ、間接的にしか出せないの?」
ヴァルエに何の前触れもなく呼び捨てをされた。少し違和感を覚えたが、まぁ気にしても仕方がない。
『仲間』とはいえ、面倒なもんだ。アーテルを教える。する価値があるとは思えない。理由がない。
「何のことだ?」
「恍けないで。君、あの時拳銃にアーテル乗せて打ったでしょ?私は見逃さないよ。そもそも、銃がアーテルに敵うわけないし。私たちの身体はそうできてる。そうでしょ?」
当然の疑問が舞い込む。いつかは聞かれるであろう物事。誤魔化すことはできたとしても、それで納得するかは別問題だった。
「確かに私も初めてヘクタのアーテルを見ました。」
「えっ?イミヤちゃんも?一緒に働いていたんじゃなくて?」
えぇ、と静かに頷き、眉を顰める。
「へクタが出るまでもなく敵は全ての流動線にて、全て倒されていましたよ。」
「前線に出なかったってこと?」
「いえ、違います。ヘクタが前に出るまでもなく毎回作戦終了を宣言してました。だから私も驚いたんですよ。ヘクタがアーテルを使っていて。……私も近くにいて学んでいた筈なんどすけどね…。」
下を向き手を重ねるイミヤ。俯き少し寂しげな表情をしたが、直ぐに前を向き話題を返す。
「アーテルが、好きじゃないの??なら使わなきゃ良いのに。」
「……言いたい事はそれだけか?必要だからアーテルに頼った。ただそれだけだ。」
「ふーん。………あの銃、…私は嫌い。…まぁいいや、これ以上お互い詮索はしない。この話もおしまい。そろそろ夜なんじゃないの?早めに休憩しない?」
「確かにもう直に日が暮れるな。」
「賛成です。」
「……いいと思う。」
全員の賛同が得られたところで、GVを砂漠の山よりに停車させた。
この位置なら気温に縛られることは少ないはずだ。
いの一番に車体から飛び出し伸びをするヴァルエ。その瞬間少しだけ、ほんの少しだけ、猫の姿が映った気がした。
→→→
翌朝。早くに目が冴えた。いや、冴えさせられた。別に優れた野生的勘が備わっているわけではない。誰でも身につけられる只の手法。
少しの違和感でも身体が動くようになってしまった。
そして、その違和感の正体は……
こんな朝早く起きた人がいると言う訳で……。
「こんな朝早くから何をしてるんだ?」
「あーごめんごめん。起こしちゃったー?まさかこの距離で気づかれるとは思わなかったなー。割と本気で抜け出してきたのに。」
腰に手を当て、あちゃーっといった様子で大げさに表現する。
「虚言だな。わかりやすい嘘をつくな。わざとだろう?いい加減人を秤に乗せるのは止めたらどうだ。ヴァルエ。お前は人を信用はしても、信頼しない。」
彼女は聞き耳を立てるかのようにその尖った耳を立て、尾をサンッと振った。
朝の静けさに、夜冷やされた風が、二人を指すよう擦り抜ける。
「なんでそんなこと思う訳?確かに私はあなたを信頼してないかもしれない。けどぉー、信用はしてる。それで十分だと思わない?」
「あぁ、そうだな。…十分だ。」
普段と変わらない空模様が段々と浮かび上がり、日も上がり切ろうとしている。
一呼吸置き、慎重に進めた。その甲斐があった。アーテルを使ってしまった。だが、問題ない。必要なモノを手に入れたから。
だからこちらから歩み寄る。そのために…
→→→
「なぁ。石投げって知ってるか?他よりも遠くに飛ばせた方が勝利という簡単なゲームだ。」
「子供たちがよくやるやつでしょ?それくらいなら知ってるわよ。」
「なら……。ほら、遠くに投げてみろ。」
そこらにある石をヴァルエに向かって放り投げた。
「うわっとっと。危ないなぁ。それで、投げろって言ったって……。」
突然気ヘクタが石投げをしろって言ってきた。何をしたいのかサッパリ分からない。だから会った時からずっと警戒していた。何かするんじゃないかって。イミヤちゃんに何かあったらッて。
でもイミヤちゃんは、彼のことを昔から知っていたみたいだし、それなりに…。いやはっきりさせよう。心から信頼していたのだ。
私はちょっぴり寂しくなった。だからだろうか。罪悪感に苛まれ、胸がムカムカするのは。
右手の中にある手頃な石をぎゅっと握りしめ、感触を確かめる。
大きく振りかぶり、空高く、楕円を描くように………。
投げた。
飛んでいった石は放物線を綺麗に描きながら私たちの視界から消えていった。
もう一度だけ、もう一度だけ。信頼を………
「これで?何かわかったの?」
「あぁ。イメージが悪いってことがな。その投げ方だと、構えてから投げるまでに、時間がかかり過ぎる。」
「イメージが悪い?」
「そうだ。次は左手で石を持て。そして、後ろに下げ、手の助走をつけてから左斜め下から右斜め上へ挙げるように投げてみろ。」
「確かに時間は掛からないけど、飛距離が下がるよね?」
「一度やってみろ。」
ヴァルエは拗ねたように顔を硬らせたが、素直にその通りに投げる。
確かに飛距離は落ち、先程よりもかなり手前で石は落ちてしまった。
「それで?これの何がいいの?石投げなんて遊び」
これだけ言っても分からない彼女に若干の呆れを含めてシンプルで雑に伝える。
「アーテルも同じように飛ばしてみろ。」
暫く押し黙ったかと思えば体の向きを再び森に向け、アーテルを構え………放った。
そのアーテルは楕円を描き、飛ぶ。これならどんな動きをしてようが、アーテルが付いてきてくれる。私のステップに合ってくれる。
気持ちが良かった。不思議だ。
人と体を動かすことがこんなに楽しかったなんて……。
最近読みにくい文章と誤字が酷いね。推敲してないからなぁ…。あと筆が乗らない…。やりたいシチュまで遠いからねぇ。
今回は普通に遅れましたごめんなさい。今週は特に忙しいんだよ。はい、言い訳です。
宣言できる。来週も遅れる!!
こんな文章書いてる暇あるならまじめにしろ。。。
↑その通り




