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最前線に来ました!

すいません!昨日投稿した話、ほぼ夢の中で書いてたみたいで、内容がめちゃくちゃでした!大した内容ではありませんでしたが修正しておきました。今度からは気を付けて書きます!

とりあえず、ダーミラに聞いた話を心に留めておきながら、集合場所の酒場に戻る。

まだ時間にはだいぶ早かったようで、誰も来ていない。

私は肉をいくつか頼むと、ちょうどいいところにあった席に座った。


「ねぇ、お姉ちゃん。僕にも何か頼んでよ!」


私は懐にあったお金を見て、首を横に振った。


「ごめん。今、お金無いわ。私のやつ分けるからそれでいい?」

「いいよ!」


なんでめちゃくちゃ稼いでるはずなのに、お金がカツカツなんだろうとため息をつく。

届いた串肉をダーミラと二人で分けて食べる。


「おいしいね!これ。たまには地上の食事もいいものだよ!」


おいしそうに肉を食べるダーミラ。ダーミラはその下にあるねぎにも口をつける。


「ねぇ、ダーミラ。神様って何を食べるの?」

「神様?基本的に食べたり飲んだりはしないなぁ……」


おいしそうに串の肉を食べる。


「あー――――っ!!!!」


そんなダーミラをほほえましく見ていると、青ざめた様子でムーファが走ってきた。


「何してるんですか!ルエさん!猫にネギは絶対にダメなんですよ!!?」

「え、そうなの?」


私が初めて知った、という顔でムーファを見ると、ムーファは大きくうなづき、


「はい!私の家の近所の猫さんが、ネギを食べさせてて亡くなったっていう話を聞いたんですよ!」


だから、とムーファはダーミラを抱える。


「何としてでも吐き出させないと!」


そう言ってダーミラからネギを吐き出させようとする。


「ねぇ、ムーファ」

「なんですか!?」

「神様って、また体のつくりが違うんじゃない?」

「あ」


そう言って、ムーファはダーミラの方を見る。


「まぁ、基本的に神様だし、本来の動物そのものの生態とは異なってるよ。だからネギが体に悪いとかは僕には関係ない」

「そうなんですか!……良かった」


ムーファはほっとしたようで、私の前に座る。


「串、食べる?」

「……ありがたくいただきます」


そう言って後二本となった串の一本を食べるムーファ。


「それにしてもこれおいしいね!何本でも行けるよ!」


そう言ってさっき中断させられた串肉の続きを食べるダーミラ。


「結構絵面がクるんですよ。心に」


そういってダーミラを見つめるムーファ。

二人とも、一本食べ終わったようで、残りの一本を見つめている。


「最後、僕のでいい?」

「いや、私のですよ。あなた、たくさん食べてましたよね?」


じりじりと一本の串肉を巡って静かに見つめあう二人。

その瞬間。


「ムーファさん、ルエさん。いらないなら私がいただきますね」


そう言って串肉をひょいと横から取ったのはビンチだった。


「あぁ!僕の」

「私の串肉!」


パクパクとあっという間に食べ終わる。どうやら、ダーミラの声は聞こえていなかったようだ。


「それじゃあ、行きましょうか!本格的な攻略へと!」


意気揚々と出ていくビンチに、元気なさげに酒場をでるムーファとダーミラ。

その三人の光景がなんともシュールで面白かった。


ダンジョンへと向かう私は不意にビンチから話しかけられた。


「あの……その猫ちゃんは、あなたの飼い猫なんですか?」

「?そうだけど」

「このままダンジョンに連れて行くんですか?」

「まぁ、そうだね」


ビンチは少し不安げな顔をする。


「本当に大丈夫ですか?猫ちゃんがひどい目に遭ったりはしませんよね?」

「うん!大丈夫。私もダーミラを置いていくつもりはないし」

「それならまぁ、いいんです」


少しばかりの雑談を終え、いよいよダンジョンの中へと歩みを進める。

いよいよ私たちのダンジョン攻略戦がはじまるのだ!


そう思ってダンジョンに侵入してやく1週間。ようやくダンジョン最前線、94層へと足を踏み入れた。94層に入ると、若干の喧騒と共に、小さな市場のような光景が広がっている。


「えーっと、確か、94層が最前線で、そこで商売をしてやろうってやつも多いみたい」


94層に関しては、情報が全くなく、サイゼンさんも、一番手前のところの情報しか持ってなかった。


「それじゃ、地図もないけど、探索スタート!」


私たちは、94層の探索を始めた。

地図は、ビンチが作ってくれるみたいだ。


「地図製作もかじったことがあります。正確な製図を試みますので、ここからはお二方に戦闘をお任せしてもよろしいですか?」

「大丈夫!問題ないよ」

「任せてください!」


そう言うと、ビンチは収納から画板、紙、鉛筆を取り出し、ガリガリ書き込み始めた。

ちらりと覗くと、凄い情報量だ。


「凄いね……」


私がそうつぶやくと、ビンチはくすっと笑った。


「いや、一番すごいのはルエさんですよ」


と言う。なんで、と私が思った瞬間に右足が地面に取られる。

どうやら罠のスイッチを踏んだみたいで、その瞬間に無意識化で体が加速し、目の前に迫る矢をへし折った。


時間加速を解除すると、ビンチはさらに笑う。


「だってルエさん、さっきからすべての罠に引っ掛かってるんですよ!

私が念の為に罠が残ってないか確認しているんですけど、0なんです」

「そうだよね!私も思ってました!ルエ凄いよ、きっと罠に愛されてるんだよ!」


あまりうれしくない誉め言葉をいただきながら、私たちは先に進んでいく。

罠に警戒する必要がないからなのか、結構なスピードで進み、

ある程度、歩き回ったかと私が思ったタイミングでビンチが


「地図、だいたい出来上がりました!」


と言って、紙だけを残して、後は収納にしまった。

そこで地図を見せてもらう。

地図を見ると、あちこちの罠の位置まで正確に地図に記載されており、どうやら途中の分かれ道で行かなかった方の先に何やら怪しい空白がある。


「なるほど。管理人はここ?」


そう私が聞くと、ビンチはうなづく。


「多分ここにいます。でも……」

「何?」


私が聞き返すと、ビンチはうなづいて言った。


「この管理人の先に次の階層へと続く階段がある可能性が高いです。今までにないパターンです」


と。


ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

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