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ゴブリンと遭遇?

「これってやっぱりアレか?異世界的な?

それにしても説明的なものはないのかな。

あと何で裸なの?服くらいオマケで付けてよ!」


さっきの機械的な女性の声の主に対して空に向かって文句を言ってみたが、返事は無かった。


なんだか、一糸纏わず草原の真ん中で大声をあげていると、素晴らしい解放感で気持ちが良い。


(さぁ、どうしたもんか)


裸で途方にくれる俺。


どうやら身体は若返ったようで、生前散々悩まされた腰痛もない。


良く見ると体型もスリムになっている。

ぽっこりお腹のビール腹も無くなって身体も軽い。


(おっと、そんなことより現状把握だ、ベタな

流れだけど定番は、、、アレだな)


「ステータスオープン」


、、、何の反応もない。


テンプレ的に考えれば、これであってるはずだと、唱えてみる。


「status open」


発音の問題かと巻き舌で言ってみたがまるで反応しない。


「スッティタスオープン!」


「スティラスオープムッ!」


「シュテンナスモーメン!、、クソッ!恥ずかしいっ!」


「ねえ、あんた何してんの?」


後ろから声が聞こえたので振り替えるとゴブリンが立っていた。


「キャアアッ!ゴブリン!」


「誰がゴブリンよ!失礼ね!」


(ん?言葉を話すゴブリン?)


背中を見せて逃げようとしていたが振り替えって、ゴブリンを確認する。


花柄の刺繍が施されたノースリーブのワンピースに包まれた、厚い胸板。


女性のウエストほどはありそうな太い腕。


某ハンマー投げメダリスト日本人にも劣らぬ

筋肉の鎧の上に乗っているゴツい顔には、厚く塗られた化粧と真っ赤な口紅。


ワンピースと顔面以外は、完全にヘビー級の

総合格闘家チャンピオンを想わせる人が、こちらの様子を伺っていた。


(ゴブリンじゃなかった。あっち系の方だ。

こっちの世界にも、あっちの世界の方がいるのか)


「す、すいません。焦って間違えました」


「まったく、乙女を目の前にしてゴブリンなんて言ってたら、あんたモテないわよ」


(ゴブリンより全然強そうに見えるけどな)


「ところで、こんな所で裸で大声あげて何してんのよ?」


「いや、、、あの、、、。」


両手で股間を押さえながら、どう答えれば良いか分からない為、困っていると┈┈


「とりあえず服を着れば?」


「あ、着るものがなくて」


「わかったわ!盗賊に襲われたのね!

まだ若いのに可哀想に。妹の物だけどこれでも着なさい」


と背中に背負ったリュックから、オネエ様と同じ花柄の黄色いワンピースとサンダルを差し出してくれた。


「ありがとうございます、えっと、、、」


「ジャスミンよ、あなたは?」


「あ、心雲と申します」


「ミクモちゃん。変わってるけど可愛い名前ね」


他に着るものも無いので、ありがたく頂戴して着替えることにした。




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