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異世界クズ転生 〜原作のままに生きていく〜  作者: しゅー
第二章 よく言えば日常回、悪く言えば前座
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VS レイン

主人公と黒幕の燃える決戦です()


 「どうしようか、レインちゃん」


 俺はなるべく自然にレインに声をかける。


 「ねー、風車、どこ?」


 だがレインはそれを無視すると、すぐに質問をしてきた。

 ……ちょっと傷ついた(色々思い出した)が別にこれは怒ることでもない。挨拶よりも気になることがあったのだし、何より俺たちはまだ幼児なのだから。

 それに首を傾げて辺りを見回す様子が可愛らしいからヨシ!


 「ないよ。家にある」


 俺はそれに対して雑に答えた。

 当然、俺の表情の変化を悟られないために致し方なくで、だ。

 まあこれがメインの話題ではないだろうしいいだろう。


 そう、残念なことに自宅から玩具は持って来れなかった。

 幼学園内で壊した時、誰も責任取れないため、と言ったところだろう。

 そんなの自己責任だろ、と言いたいが、監督不行き届きとか世の中には色々あるのだ。うん。


 ……可愛げのない子供(おとな)で悪かったな。


 さて、改めて俺はレインの方を向く。

 レインはどうやら俺と遊ぶのが目的のようだ。

 この前の風車で、俺はすっかり遊び相手となってしまったらしい。


 レインは、風車がないことを聞くと少し残念なそぶりを見せる。

 だがそれも一瞬のことで、次の瞬間にはまた笑って俺に話しかけてきた。


 「じゃあ、遊ぼう?」


 なにで? とか言ってはいけない。子供はよくやることだ。

 さて、要は何かで遊ぼうというわけだが、流石に自由時間とはいえ二三歳児が外で遊ぶのは怒られてしまうだろう。よって必然的に中で遊ぶことになる。で、だ。


 何で遊ぶの?


 結局言ってはいけない質問に返ってきてしまった。

 いやしかし、今回のは少し違うからセーフ! ノーカウント!


 よし。


 いや、ふざけている場合ではない。何で遊んだらいいのか全くわからん。

 正直遊びだけなら幾らでも考えられるのだが、ニ歳児とできそうなゲームは……流石に考えられない。

 二歳児って何ができて何ができないんですかね……。


 勿論、二歳児でも大人でもできるゲームは数多く存在する。しかし悲しきかな、俺はゲーマーだったのだ。

 当然、それらのゲームの殆どに熟練してしまっている。恐らく、戦っても全く勝負にならないだろう。


 最後の手段として手加減をすることだが……二歳児がやりそうなプレーってなんですかね? ご存知の方いたら教えていただきたいのですがね!


 さて、結論として、レインと遊ぶのは———


 無r「トランプしよう!」


 できたわ。


 ◇◇◇


 というわけで、大人と子供がどちらも対等なゲームをします。

 俗称、「運ゲー」 コツは乱数の女神(最低最悪のゴミ)に愛されることのみ。

 スーパーシンプルゲームでございます。


 本日のチョイスは「戦争」

 伏せられた自分の3枚のカードから互いに一枚を選び、その数の大きさで競う。

 つまり自分の手が見えないジャンケンです。


 そう、クソゲーだね!


 「頑張る!」


 レインさんは気合十分です。ケッ、ガキは単純だぜ。

 まあ、実際パーティーゲームとしては優秀なので採用しました。


 因みに、レインはトランプ初体験らしい。

 あそこの家はあんまりそういうものがないんだそうです。かわいそ。


 初めてのトランプでレインはとても舞い上がっている。

 それを見て、果たして初めてのトランプゲームがこんなクソゲーでいいのだろうかと俺は少し逡巡したが、特に気にしないことにした。


 「僕トランプできるよ。貸して?」


 異世界(こっち)では初めてだが、俺はトランプ経験者だと(真実)をつきレインからトランプを預かる。

 シャッフルしたり配ったりと言うのはやり方を知らないとグダるからだ。


 その後、俺は子供の小さくて太い手に悪戦苦闘しながらもなんとかシャッフルを終えた。


 「じゃあ、配るよ。さっき言った通りにね?」


 俺の言葉にレインは大きく頷く。

 それを確認すると、俺は互いの手元に3枚カードを伏せた。


 あーあ、これがリアルだったらシャッフルで強いカード仕込むのになぁ。この手は不器用すぎるんだよなぁ。


 少しだけこの体に恨み言を吐きつつも、俺は手元の一枚を適当に掴む。

 結局は運ゲーだ。特に考えることもない。


 レインはまだカードを悩んでいる。

 意味がないことに気付かずいつまでも悩む様はどこか滑稽だった。だが、それもまた子供の可愛らしさなのかもしれない。

 俺が忘れてしまった純情を懐かしんでいると、レインは急に「これ」と一枚カードを選んだ。

 やっとカードが決まったらしい。


 レインと俺の手札が決まったので、遂に戦いは最終フェーズへ移行する。


 「じゃあ、いくよ?」


 「うん」


 レインが微笑む。

 恐らくその脳には負けた時のことなど全くないのだろう。その笑みは圧倒的な強者の余裕を兼ね備えているように見える。


 その余裕のある笑み、果たして勝負が終わった時どうなってるかな!


 俺はきっとレインを見つめる。宣戦布告を叩きつけるように。

 今、遂に決戦の時。勝者は誰か、思い知らせてやろう。


 奴の表情に変化はない。と言うか俺を見ていない。

 常に勝負に一直線。いいことだ。これぞゲーマーだな。


 俺も彼女を見習い、その視線を手元に落とす。

 俺はレインの、レインは俺のカードを見つめる。

 そして今、互いの視線が交差する。その刹那、俺たちは同時に叫んだ!


 


 せーの!! ペラっ


 俺:8 レイン:10




 うん。


 まあそういう時もある。


 運ゲだし。


 ドンマイ。



 つ、次に賭けよう。そうしよう


 そうして俺は次のカードを配り始めた。


 









 リザルト

 勝ち点(一勝につき一点)


 俺:3


 レイン:17



  (´・ω・`) なんで?


なんで?


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