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異世界クズ転生 〜原作のままに生きていく〜  作者: しゅー
第二章 よく言えば日常回、悪く言えば前座
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マイ・クラスメイツ

二章のキャラたち。

子供って可愛いよね。


 一通りクラスメイトの自己紹介が終わった。

 そこから暫くの間自由時間をもらえるらしい。

 そこで、何人か重要そうなクラスメイトに話しかけにいくことにした。

 と、その時。


 「なぁ! おまえなんでなまえがグリムなんだ?」


 まさに立ち上がろうとしたその時、後ろから袖を引かれた。

 振り返れば、すぐ近くに巨大な笑顔があった。


 こいつは確か……ユキだったか。

 先程の自己紹介では明らかに元気な様子を見せた少年だ。


 話しかけに行こうと考えていたやつの一人だったので、相手から来てくれたのは好都合である。早速話をするとしよう。

 俺は相手の方を向くと、はにかむような笑顔で答えた。


 「僕はグリムだからだよ。何で?」


 ……だいたい聞きたいことはわかるしこれが返答にならないのもわかるが、そこまで心を読むことはしない。ここでは子供らしく額面通りの意味だけ捉えて質問に答える。

 当然それは自分の欲していた答えとは違うので、ユキはもう一度質問する。


 「でも、おまえ、せんせーはグリムじゃなかったぞ?」


 また言葉足らずな質問だが、まあいつまでもこいつに構っているわけにもいかない。ここらで質問に答えることにする。


 「僕はグリマニアだけど、みんな僕をグリムって言うの」


 「えー、なんで?」


 「僕がグリムだから」


 渾名だから、はわかりにくいだろうし、まあこんなものでいいだろう。

 ユキもそれに納得したようで、よろしくなグリム、と大声で言った。


 子供の純粋な笑顔は正直俺の心に突き刺さるが、しかしこれから俺は何年もここで過ごすのだ。しっかり自分を持っていかなければ……。


 それにしても、このユキとかいう少年、俺の名前について疑問を持ち、さらに言葉もはっきり話せている。その明るい(バカっぽい)印象とは裏腹に、随分と賢い子だ。


 どうやら、俺が注意すべき相手は保母さんやレインだけではないらしい。


 少し心が曇るような結論だが、本物(グリマニア)はこれを乗り越えたのだ。俺の目的(趣味と安寧)のためにも、こんなところで躓くわけにはいかない。


 さて、より俺の目的に近づくためにも、他のクラスメイトにも接触せねば。


 俺はユキとさよならすると、まさに多くの人に話しかけられている少女の方へと向かった。

 少女の名前はフラウ。自己紹介から受けた印象は、活発な子、だった。


 このタイプはなんというか、クラスのマドンナタイプだ。

 活発、と言えば聞こえはいいが、要はいろんな子によく絡む、ということ。

 ゲームのチームがたった一人の女に籠絡された光景を何度も見ている俺としては、あまり得意なタイプではない。しかし、クラスの中心になるのも確実。一応挨拶はしたほうがいいだろう。


 「こんにちは、フラウちゃん。僕グリム。好きな遊びとかある?」


 子供には形式無しでも会話に入れるのがいい。

 大人はなぁ……挨拶がないとか形だけでもとかうるさくて。


 「うん! あのね、わたしおままごとがすきなの。いっしょにあそぼ!」


 大人の闇に落ちかけていた俺は、フラウの子供らしい遊びで目を覚ます。

 俺は彼女の答えに頷くと、つっかえてる後ろに話を譲りさっさと戦線離脱した。

 もう早速こんなに人気があるのは、もう天性の姫気質なのかもしれない。


 さて、次に話しかけるのも女の子だ。

 否定しておくが、決して女子と話したいわけではない。俺の体は子供仕様なので、残念だが性欲はまだない。エロいことも考えることはできるが、それに興奮したりやってみたいと思ったりはない。その感覚を思い出せないわけではないが。

 ちょっと残念だ。


 まあ俺の話はここまでにして、俺は彼女に話しかける。

 彼女の名前はルーナ。自己紹介では終始無言を貫いた恥ずかしがり屋だ。

 髪は目にかかるほどに伸び、その黒髪がより暗い印象を助けている。


 何故俺が彼女に話しかけるのかだが、それはもちろん彼女が重要人物(・・・・)だからだ。


 彼女は、グリムやレインと共に魔法学校へと進学するキャラの一人だ。

 ゲームでは親友ポジで、実質ヒント役のグリムと違う正当な親友なのである。


 少し気弱な感じだが、隠れ人気が凄そうな子だ。

 ルートによってはイベントを通して仲を深めたり、百合っぽくなったりもする。


 当然この時代からの知り合いなのでグリムとは仲が良く、三人一緒のシーンも多い。

 グリムと違うのは、黒幕とかではない分子供時代の描写が多いことだ。

 つまり、俺の仕事(イベント観察)がある、というわけである。


 まあ現時点では特にレインと絡みはないので、顔を売るだけにしておく。


 「ねえ、何してるの?」


 「…………」


 おう、ガン無視決められた。まあ読書中だし当たり前か。

 だが、そんなもので諦める俺ではないぞ。返事するまで終わらんからな。


 「ねえ」

 「遊ぼうよ」

 「なんで無視するの?」

 「トランプする?」

 「あ、それなんの本なの?」

 「『灰被りのエラ』? あー知ってるよ、面白いよね」


 「しって、るの……?」


 お、食いついた。まあオタクのツボはわかってるかんな。

 でもリアルでこれはめっちゃきつい。陽キャに趣味いじられるの恥ずい。


 しかし彼女はオタクではなくただの根暗幼女。趣味が合えば返事をしてくれる。


 「うん。お姫様の靴のやつでしょ?」


 その瞬間、彼女は目を輝かせ俺に話しかけてきた。


 「うん! まほうつかいさんに作ってもらったくつとふくで王子様とむすばれるの! すてきでしょ?」


 彼女はまるで自分のことのようにそれを語ると、そのことを誇るように本を俺に押し付けてきた。

 まさに早口オタク、という感じで少し親近感が湧く。というかこの話し方、幼少期からのものだったのか。そりゃ随分と……いや、なんでもない。


 その後、いくつか絵本について話した後、少し仲良くなったと実感しながら俺はさよならをした。

 彼女はそのあともまだ本を読んでいる。本当に本の虫だ。


 さて、一通り関われそう(コミュ力高そう)な奴には関わった。

 ガキ大将っぽいやつや大人びた感じのやつは、まだ少し置いておこう。というか多分自分から勝手に近づいて来るだろう。


 よって、俺が話すべき相手は後一人となった。

 今までなんとなく避けてきたが、流石にもう限界らしい。

 彼女はゆっくりとこちらに近づいてくる。


 落ち着け、大丈夫だ。さっきの自己紹介でももう限界化していないし、別に彼女を恐れる理由はない。ゲームで語られていない分役割演技(ロールプレイ)も要らない。


 俺は必死に自分を落ち着かせる。

 これから俺は毎日のように彼女と関わるのだから、いちいち緊張するわけにもいかない。

 これは、俺が成長するための試練なんだ。


 そうして俺は、彼女に微笑んで、話しかけた。


 「こんにちは、レインちゃん」


 「うん、グリムくん。いっしょにあそぼう?」


 最後にして最大のクラスメイトが、俺に微笑みかけている。


特に書くことがないのでまあ月並みに。


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