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異世界クズ転生 〜原作のままに生きていく〜  作者: しゅー
間章 Q. 人生で進む道を示せ
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会議は踊る。たったひとりで その1

間章だけど、物語上の立ち位置に困っただけで別におまけ話ではないです。


 さて、俺の誕生日から一夜明けて、心地のいい朝がやってきた。


 外では鳥が鳴いているし、気温も涼しく心地よい。

 風に葉が揺れる音がとても風流だ。


 母に無理やり起こされた体に鞭を打ち、ベッドから起き上がる。

 俺は行儀悪くシーツを退けると、そのまま寝室を後にした。


 朝、食事室ダイニングに来てみれば、もう父親はいない。今日は平日だからだ。

 それを見て昨日の特別さが改めて身に沁みる。


 やはり特別な日が終わった後は寂しいもんだな……。


 そんなふうに思いながら、俺は料理が並べられた食卓に座った。

 母親はいつも通り食器の洗い物をしている。

 そうして、俺の誕生日は終わり日常が戻ってきた。……ように見える。


 そう。一見昨日以前の日常が完全に戻ったように見える。

 しかし、俺にとっては、世界は全くの別物となってしまったのだ。


 まさか、この世界がゲームの中だったなんてなぁ。


 俺は頭の中でそうぼやく。

 昨日判明した新事実に、俺はまだ頭を悩ませていたのだ。


 カチャカチャと食器とフォークが音を立てる。

 食事に集中できず、いつもより多く音が響いていた。


 


「ごちそーさまでした」


 俺はご飯を食べ終わると、手を合わせてそう言った。


 ああ、そういえばこんな所(西洋)にこの文化があるのは、日本のゲームの中だったからなのか、と俺は新たな気づきを得る。


 あのゲーム、そこら辺雑だったからなぁ……。


 俺は当時を回顧しながら、皿を母に手渡していく。

 全て渡し終わると、俺は寝室へと戻る事にした。

 その方が落ち着いて考え事ができると思ったからだ。




 ◇◇◇


 うぃーす。脳内の俺、議長ver.でーす。


 さて、これからのことについて考えようか。

 その議題は、これからの身の振り方をどうするか、だ。


 まず考えるべきは「グリマニア」についてだ。

 自分の立ち位置をはっきりさせてから考えないと意味がない。


 それでは記憶担当の俺! 解説をしたまえ。


 「はっ! えーと、では僭越ながら……。キャラクター「グリマニア」、渾名は主人公と家族はグリムで他がグライ。その主な役割は、友人、又はお助け要員で、基本は攻略に使う情報を教えてくれます。基本は舞台である貴族学園パートからの登場で、数少ない非攻略対象です!」


 うむ、結構だ。それ以上はよい。さがりたまえ。


 さて、では議員の諸君(おれ)、俺はこれからどうするか、その選択をするわけだが。

 何かアイデアのあるものはいるか?


 「はーい」


 第一の俺、発言を許可しよう。


 「えーと、普通に自由気ままに生きていいと思いまーす。だってこの世界がゲームでも、俺にとっては現実だもんね〜」


 成る程、この事実を気にしない、か。まあ当然の意見だ。


 「いえ、それに反論があります」


 お、では第二の俺。反論を。


 「おそらく普通に生きる場合、これから起こるであろう多くの事件(イベント)を主人公が乗り越えられない可能性あります。せめて彼女への助力はするべきでしょう」


 それは確かに、一理あるかもしれない。一番、何か反論はあるか?


 「でーもー、それは俺には関係ないじゃーん。別にこのゲーム世界が滅ぶ、みたいなエンドはなかったでしょー?」


 「しかし、幾つかのイベントでは国家の大事件が起こることがあります!」


 あー、こらこら二番の発言はまだ許可してないから……。


 「shut up! どちらも自分でしょうに、偉ぶらないでください!」


 は? ○すぞお前。


 「あ?」


 あ、いやいやそうじゃなくて、まずは形から、ね?

 とりあえず君の発言も許可するけども。

 別にびびったんじゃないからね!


 「はいはい。で、一番。国家の大事件が起こるときはどうするのです!」


 「えー、でも結局最悪のバッドエンドでも精々貴族が落ちぶれるだけで、別に王家は壊れなかったし、俺たちに被害が及ぶことはないはずだよー?」


 「いやいや、貴族が一つ消えたら大問題でしょう! どうなるかわからないじゃないですか!」


 その瞬間! 大きな音が会議室に響いた!


 「ごちゃごちゃうるせぇんだよさっきから! あとナレーションうぜぇ!」


 うっさい。で、三番。どうしたんだいそんな急に大声出して。


 「お前らヨォ、さっきからいっちばん大切なこと忘れてんだろ、アァン?」


 え、何それ。なんかあったっけ?


 「ったく、バカかよ。最後に見たイベント忘れんなよなぁ」


 へ? 最後の……ああ!


 「そう、()()()()()()についてだよ」


 そ、そうだった! なんで言わなかった記憶担当!


 「い、いや、言おうとしたら議長が下がれって……」


 …………………おっと?

 な、なんだね君たち、その目をやめないか! おいやめろ!


 えー、ごほん。では気を取り直して、説明を。


 「……あ、はい。えー、そんなお助けキャラのグリムですが、しかし特定の条件を満たすことで行ける隠しルートがあります。その難易度は大変高く、見るのは至難の業です。まあ、チートで簡単に見れるらしいですけど」


 あ、そういうのいいから、キャラ解説だけお願いね。


 「失礼。そして、そのイベントで明らかになるのは、グリマニアの本当の正体です。そこで、実はグリマニアこそが全ての騒動の原因であったことが明かされます。といっても、全て間接的なものですが」


 「ああそうだ。グリマニアは今まで学園生活では成績がちょっといいだけの優男だったのに、実は魔法の天才で、登場人物の誰よりも強かったんだ。ありゃ度肝抜かれたぜ」


 「あ! 私のセリフ奪わないでください!」


 「おう、悪りぃな」


 うわ絶対反省してなさそー、あっやめてこっち見ないで!


 「えー、で、主人公はさらに、グリマニアの()()()()()すらも看破するのです」


 んー、だんだん思い出してきたわ。むしろなんで忘れてたんだろ。


 「いやほんとだよマジで……あっ、今のは聞かなかったことに!」


 ……いいよ。


 「ありがたき幸せ! そして、グリマニアは本当は全ての人間を見下し、自分以外は全てゴミであると信じる本物のクズだったことがわかるのです!」



 いやぁ、ほんと困っちゃうなぁ。なんでこんなやつなったんだろ。(切実)

 


 


この形式のやつ一回やってみたかったんだよ。

は? 誰だ手抜きとかいったやつ!

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