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赤ずきんちゃん・改 前編

二重連載始めました!

作者、120%グリムの怨霊に呪われます!!

(じゃあなんで書いたんだよ!?)

ある村の小さな丘に小さな家がありました。

その家には可愛らしい年頃の女の子がお母さんと一緒に暮らしていました―――――




「娘、おばあちゃんからプレゼントが届いたわよ」


「実の母親が自分の娘の名前呼ばないってどうなの?」


「しょーがないじゃない!作者が「赤ずきんちゃん」の本名知らないんだから!

 そんなに言うならあんたグリムに『赤ずきんちゃんの本名はなんですか?』って聞いてくればいいじゃない!!」


「逆ギレかよ!?つか無茶ゆーな!!

 グリムなんてもうとっくにあっちの世界の人になっちゃったんだから!」


「じゃあつべこべ言わず実の母親に「娘」と呼ばれなさい!

 そしてこのおばあちゃんから届いた赤ずきんをかぶって『赤ずきんちゃん』になりなさい!!」


「ヤダー!こんなだっさい頭巾被りたくないしー!

 そんなん被ったってアキバのキモオタだって喜ばないってー!!!」


「だからしょうがないって言ってるじゃない!!

 原作上、『赤ずきんちゃん』は赤い頭巾を被ってこそ『赤ずきんちゃん』なのよ!?」

おばあちゃんに会う時だけかぶってくれればいいから!!」


そんなお母さんの手にあるのは『世界名作絵本』

タイトルはもちろん『赤ずきんちゃん』


「じゃあお見舞い買うから一万円よこせよ」


「下心ミエミエなのよ!うちの家庭事情を考えてみなさい!?

 『小さな丘の小さな家』なんて貧乏丸出しじゃないの!!

 お見舞いなんてこの前行った温泉で買った温泉まんじゅうでいいからとっととおばあちゃんの家に行って来なさい!!」


「チッ・・・・・わかったよいってきます」




・・・・・となんだかんだあって赤ずきんちゃん(仮)はおばあちゃんの家に行くことになりました。



道の途中で赤ずきんはお花畑を見つけました


「すっげ!森の小道って本当にこういうのあるんだ〜。写真とっとこ」


赤ずきんはバスケットの中からデジカメを取り出して写真を撮りました


「んじゃ、ぼちぼち行きますかー」


赤ずきんはお花を摘むことなくまた歩きだしました



それを木陰から覗いていたのは言うまでもなく狼

ちなみに、これは仮にもメルヘンなので動物の言葉も人語になっています


「うっしっし旨そうな赤ずきんだ 先回りしてあいつを食ってやる」


・・・なんて馬鹿で単純で可哀そうな狼でしょう

このあと自分がどんな運命をたどるとも知らずに・・・・・・



さて赤ずきんはのんきにその辺を飛び回っていた蝶を見ていました


「童話からは大分外れてるとは言え、やっぱメルヘンだなー・・・」


その中で赤ずきんは一際大きな美しい蝶を見つけました


「うっわ!あれって『アレクサンドラオオアゲハ』じゃね!?

 『どう○つのもり』で高値で売れるんだから現実で安いワケがないっ!!」


赤ずきんはオオアゲハを捕まえた後の自分のことで頭がいっぱいになりました

そしてオオアゲハを捕まえるため、おばあちゃんのことなど忘れてオオアゲハを追いかけて行きました



所変わってこちらはおばあちゃんの家

おばあちゃんは案の上狼のお腹の中へレッツゴー☆

しかしあまりにも赤ずきんが来ないので痺れを切らしていました


「赤ずきん(おせ)ぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

 落ち着け俺!!宮本武蔵と佐々木小次郎の話を思い出すんだ!!

 これは罠だ!そう罠!!赤ずきんは俺を陥れようとしているんだ!!負けるな俺!!!」


狼は勝手な解釈と自己暗示で自分を励まし続けましたとさ☆

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