少しずつ変わる消耗する日常
いつもの昼休み。相変わらず由奈と渚はアイドルのはなし。最近ではやっとこの話題に参加できる知識がついてきた。なにせ前世は生活カツカツだったから、テレビまったり見ている余裕もなかった。暇だとスマホゲーをやるかかバイト検索していた。スマホゲー課金しないで無料だからラッキーなんて思っていたけれど。もっと大切な時間を無駄にしてしまった。
一人でスマホぽっちいてもいいのだけれどそういかない事情がある。実際、由奈と渚と話していないと里沙の悪口機関銃トークに毎度付き合わされてしまう。なぜ知らない子の悪口につき合わせるのやめてよ、里沙ちゃん。
それに最近、彼女にぶりっ子とを陰口叩かれていた茉奈がよく来るようになった。すっかり顔馴染みになってしまった。今もわたしの目の前でコンビニサラダをハムハム食べていたりする。最近、よく来るのよね。なかなか可愛かったりする。恋バナしかしない子だけれど結構いいやつだ。
するとがらっという音とともに教室の戸が開き、
「ぷうさん、ちょっと聞いてよ。エリカありえないんですけど。」
里沙があたしの席へやってきた。彼女の悪口には同調しないように神経をとがらせつつ、ゆるく聞き流しているのに、なぜ毎回、あたしのところへ昼休みになると来るのでしょうか。だいぶ回数は減ったけれど。
このところわたしのこと偽善者だの、先生に媚び売ってるのだのSNSでつぶやきまくっているのになぜに親友面?ちょっと腹黒よ。少しずつ疎遠になるようもっか努力中だ。中味がアラサーの大人ならは女子高生くらいあしらえそう、なんて思っていたけれど勘違いもいいとこ。彼女達は今、思春期真っただ中なわけで、大人よりずっと感覚が鋭い。自意識過剰で人にどのように見られているかをすごく気にする。とても厄介なお年頃。
彼女たち、特に里沙のような頭の回転の速いくて過敏な子と接するときは神経使う。余計なことをいうとSNSでぼろくそに叩かれそうだ。事実目の前にいる茉奈もそれは悲惨なものだった。もう、極力読まないことにしているけれどね。
それと、疲れるのがトイレ。手を洗って鏡をみると別の子が覗き込んでるの。そういうの気にしない方だったのだけれどやたら目が合う。それでもって優越感にゆがんだ笑い投げかけるのやめてくれる。ふふふってなによ。なんなら、わたしのほうが自意識過剰気味かも・・・。とこのようにほの暗い回想をしながら、里沙の話を聞き流していると
「あ。そういえば山田が呼んでたよ。職員室こいだってさ」
唐突に言われた。ちなみに山田って担任の先生ね。
「え?いつ?」
わたしは腰を浮かしかけた。
「ん?昼休みだったかな」
「は?」
眉間にしわが寄る。
「んじゃ、ばいばい」
なんて奴だ。里沙が素早く去っていったすぐ後に英語のティーチャーが「はいはい。せきについて」などと言いながら入ってきた。やられた。あとで山田にどやされる。
JKまじで面倒くさい。