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敗残のJK

 男に睨まれたまま、じりじりと距離を開けすばやく振り返ると必死の形相で追いかけてきたおじさんはもういない。危険察知能力はんぱないな。さすが変態おじさん。警戒しつつ目つきの鋭い男を見るとゴミを見るようなさめた目でわたしを見ていた。これには面食らった。転生してからはじめて受けるこの眼差し。バイト先の店長や従業員がときどき私のことこんな目で見てたな。

などと回想している場合ではない。ここは女子高生の魅力全開で見逃してもらう。いやだめだろう。おじさんならともかく相手は若い。ヒナじゃ無理。てか、わたしが無理。


 結局、平謝りに謝ったら、舌打ちしてさっていってくれた。ただの目つきの悪いお兄さんでした・・・多分。

 ふう、人にぶつかってここまで謝ったのはじめてだよ。やっぱりヒナのパソコン調べるのやめようかな。ヒナっちパパ活やってましたかね。パンドラの箱だな、おい。今日のような危険を事前に防ぐためにもやめるわけにはいかないな。


けど、もう疲れたし。


 とりあえずマックでお茶でもするか。わたしは繁華街のなか重い足をひずった。さすがにこの若さでも筋肉痛になりそうだ。ああ、それにしてもさっきからナンパがうざい。JKなら太めでもなんでもよいのね。とんでもないのに転生しちゃったよ。これでわたしが男なら少しは楽しめたかも。


 いや、それは絶対ないない。幻滅あるのみ。


 学校帰り着替えが面倒だったとはいえ制服で繁華街とか馬鹿だったわ。ああ、それとキャバクラのティッシュもういらないから、強引に渡すのやめてくれるかな。そこのお兄さん。そういうスカウトいらないから。


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終電のその後で……」ぜひ、こちらも!!
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