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42 学園 伝言

今朝は食欲もなくサラダと紅茶だけの簡単な朝食を済ませ登校した。


「ヒナ珍しいじゃん。購買のパンなんて」


と渚。活発そうな光を宿した瞳を瞬かせている。


「うーい」


気のない返事をした。

あたしは普段手づくり弁当派だ。

そう今購買の売れ残りのパンをかじっています。

なんだかんだで、昨日あのあと芦原とスタバよってから

帰ったら、11時を過ぎていた。

芦原は昨日別れ際「あたし。だるいから明日休む」

などといっていた。

まじでやすんでるけれど。


学校で昨日パーティに来ていたメンバーを確認してしまう。

メンバー規約に学校や職場でメンバーと交流しても良いけれど

パーティの話は厳禁。連絡事項のみ人に聞かれない環境で手短に

伝えるという項目があった。

まったく秘密結社かよという感じ。


里沙は今日は休みで亜弥は来ている。

二人とも違うクラスだが校内で目立つので確認は簡単だ。

あとは村田君だよね。

いや今日から村田でいいや。

学校ではまじめで没個性。見つけるのが大変。

矢部とか滝川君と一緒なら見つけやすのだけれど。

今日は来てるのかな。

などと考えながらボーっとしていると

矢部がこちらに近づいてきた。

茉奈はあたしの隣にいる。

また茉奈にちょっかいだしにきたのね。


「矢部来んなし」


と渚が不機嫌な声。

そうこの二人茉奈の取り合いをする。

ちなみに矢部はサッカー部のチャラくて

うざい系男子で渚は凛々しい系女子。


「ちげーよ。お前に用があるんじゃねえし」


「ああ?当たり前だし、誰がお前だ、こら」


ガンの飛ばしあいを始めた。

渚優勢だし。

矢部は威勢のいいこといってるけれど

腰が引けてる。

今日は寝不足で疲れているので

いつものように観戦する気になれず

席をたとうとしら、


「あ、佐伯さん。新田が呼んでる」


と素に戻った矢部が言ってきた。

はいはい。『佐伯さん』ね。

クラスの女子であたしだけ「さん」付け。

というか渚を挑発する前にいってほしかった。



新田君のいる図書室へ向かう。


「新田君、呼んだ?今日誰か当番さぼったの?」


私は滝川君に便利使いされているだけではなく、

ここでも欠員補充に充てられることがままある。


「え?ああ、矢部かあ、あいつしょうがないな」


「なにが」


「用事があるのは俺じゃなくて村田」


まじですか。

村田君の出席確認こんなところで出来ちゃいました。

というか何なの矢部、ちょっとむかつく。


「ちょっと待って」


そういうと新田君はスマホを操作し始めた。


「ん、何だこれ」


「どうしたの?」


「ゴミ捨てしてるから、一階の昇降口に来いって。

あいつ何考えてるんだ」


新田君が困惑顔。

用があるのは村田の方なのに呼びつけるとか。


「そういえば新田君って村田君と

仲いいけど中学から一緒だったの」


さりげない調子で聞いてみる。


「ん?俺は違う高校から、ずっと一緒なのは矢部だよ。

小学校からの腐れ縁だっていってたな」


あたしが昇降口にいくと次の授業の準備のためか

生徒が結構いた。

村田が見当たらない。

もう、休み時間終わっちゃうじゃん。

するとひじをつかまれてロッカーの影に引きずり込まれた。

みると村田だ。

最近よく男子に引きずり込まれる。

嫌だな。


「ちょっと、何すんの」


しぃーと人差し指をたてる。


「ヒナちゃん昨日来てたって、ほんと?」


あれ、学校とかでその話タブーなのではないか。


とりあえず頷くと「まじか」などとボヤいている。

今日はパーティーのときとは別人の没個性的優等生だ。

どっちがほんとの彼なのか。


「で、なに用事って」


「ああっと・・・用事があるっていうのは俺じゃなくて高山」


「はあ?なにそれ、もうすでに村田で3人経由なんだけど」


すると村田がにやっと笑った。

学校では見せたことのない表情。

ちょっと悪いっぽい。


「それが嫌だったら。翔とラインやったら?」


暗に俺も面倒くさいといっているようだ。

結局高山翔は放課後屋上で待っているとのこと。

「屋上鍵がしまっているでしょ」といったら、

行けばわかると言われてしまった。


連続する転落事故があたしの頭に浮かんだ。


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終電のその後で……」ぜひ、こちらも!!
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