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35彼女ですか?

そのまま電車に乗って帰る気にもなれず。

結局「スタバは今度ね」ってことになったし、

駅前のカフェに立ち寄ろうか迷った。


「おい、ここで何してるんだ」


振り返ると沢渡さん。

わたしがひとりになるの待ってたのかな。

真鈴に顔みられたくなかったのね。

まあ、ここは警察の調べていた団地がある駅だし、

私が何をしているの気になるよね。


だからと言って、彼女に左腕にしがみつかれたまま、職質しないでほしい。


「誰この子?」


ですよね。

沢渡さんがやんわりと彼女の手を振りほどく。

彼が口を開こうとした瞬間。バイブ音がした。


「ちょっと待ってて」


わたしにそう断ると沢渡さんが離れていった。

何やら電話でお取込み中のようだ。

これ彼女さんと取り残されてもねえ。

ほんと止めて。


「こんばんは」


彼女さんがニコニコと挨拶してくる。

可愛らしい感じの人だ。大学生かな。


「あなた恭弥の知り合い?」


恭弥って沢渡さんの下の名前だよね。

初知りです。


「ああ、もしかして。恭弥に補導された子?」


そういうとクスクスと笑う。

何がおかしいのでしょう。

そう思う反面、もしかして沢渡さんヒナのこと

過去に補導したことがあったのかもと思ってしまう。

それならば今の信用の無さも腑に落ちる。


わたしが黙っていると


「まあ、高校生だし、いろいろあるよね。わかるわかる」


といって訳知り顔で頷く。

ちょっと苦手かもこの人。


「あ、そうそう紹介がおくれました。

あたしは相田幸奈と言って恭弥の婚約者です。


で、あなたのお名前は?


名乗られたら名乗り返すものでしょう」


わたし、走って帰りたい。


通話を終えた沢渡さんが戻ってきた。

遅いよ。


「幸奈、あとは一人で帰れ」


「えー、やだあ。幸、夜道怖ーい」


もうやだ。なにバカップルなの。


「ああ、いいです。あたしが帰ります」


付き合いきれないので改札に向かった。


「なら、送る」


「え?彼女さんは?」


みると沢渡さんの背中越しに幸奈さんがすっごい目で睨んでいる。

さっきまでのかわいらしい雰囲気は微塵もない。


「は?彼女?変な勘繰りはやめろ」


そういうと彼は財布から金をだし、幸奈さんにこれでタクシーで帰るように

いっていた。

やっぱり大事にされてますよね。


「あの。沢渡さん、別に送ってくれなくてもいいですよ。

ここで」


少し冷静になった。

デート中に彼氏が女子高生に声をけたら、だれでも腹をたてるだろう。

立ち話ですむのなら、それにこしたことはない。

するとここでは人目があって都合が悪いからと結局わたしの

家の近所のファミレスで話をすることになった。

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終電のその後で……」ぜひ、こちらも!!
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