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3-5

 イフは、既に公園に来ていて、俺に気づくとぺこりと頭を下げた。


「おはようございます、ソラさん」


 イフは、丁寧に言った。


(そう言えば、むこうに名前を呼んでもらったのにこっちは名前を呼ばなくて、アカリにブーイングをくらったな)


 と、俺は、思った。


 今朝がたのアカリとのやり取りで学んだことが早速活()きてくるシチュエーションだ。


(あまり気どらずに自然体でいこう)


 俺は、ソラに、


「おはよう、イフ」


 と、挨拶した。


「……」


 イフは、少しじと目になった。


「どうかしたのか?」


「いえ。昨日、出会ったばかりなのに呼び捨てとは、距離の詰め方が大胆だと思いました」


 と、イフは、言った。


(あ、あれ?)


 俺は、言葉を返せず、逡巡(しゅんじゅん)した。


 もしかすると、チャラいというか軽いというか馴れ馴れしくしすぎたのだろうか。


 距離の取りかたは、人それぞれだ。


 万人(ばんにん)に当てはまる正解などないのである。

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