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3-4

 早朝のためか、ヴィセントの街中の人通りはまだ多くなかった。


 人影はまばらだ。


 イフと待ち合わせをしているのは、昨日の朝俺が思案に明け暮れていた公園である。


 俺は、公園に向かうため、商業区画を突っ切っていった。


「よお、兄ちゃん」


 俺は、声をかけられていた。


 台車を引いている露天商の八百屋の親父さんだった。


 台車には 瑞々(みずみず)しい野菜が、所狭しと積まれていた。


 どうやらこれから店を開く場所までの移動中のようだった。


「おはようございます、早いですね」


 と、俺は、挨拶した。


 親父さんは、にやっと笑った。


「まあな。朝市(あさいち)の時なんかは、もっと早いよ」


 朝市は、決められた日などの早朝にお店が一か所に集まり、持ち寄った農産物や加工品などを売買する定期市または不定期市のことをいう。


「朝市ですか。楽しそうですね」


 と、俺は、言った。


 俺も、観光地での朝市を見学したことがあるのだが大変な賑わいだった、八百屋や雑貨屋や食材屋と色々あったのだが、この街の朝市ももしかするとそんな感じなのかもしれない。


「よかったら今度よってみてくれ。安くしておくぞ」


 一つ持っていけよと親父さんは言って、俺は台車の中のリンゴを手渡された。


 気前のいい親父さんである、今度買い物にいくとしよう。

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