表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

694/4620

4-481

(ええいっ……!)


 俺は、心中舌打ちした。


 緊張感が、雷光のように場に(はし)った。


「くるのかっ……何かがっ!」


 叫んだ俺は、即座にばっとエクスカリパーを両手で構えた。


「ソラ……っ!」


 俺の動きに応じるように、イフも、叫びながら魔法瓶を構えた。


 そして、


「一流の僕が、三流に負けるはずがないんだああああああああああああああああああああああああああああ……っっ!」


 セドリグの叫びが一帯に響き渡った。


 しかも、むなしくも寒々(さむざむ)しい響きだった。


 ぴゅおおおおっと風がないだ。


「……」「……」「……」


 俺とイフとセドリグが黙り込んだ。


 唐突(とうとつ)なとんでも理論だった。


「一流は、必ず勝つものだああああああああああああああああああああああああああ……っっ!」


 セドリグの口から飛び出したのは、とんでも理論だった。


 根拠のこの字もなさそうなほどに、思いきりのよすぎる投げっぱなしな理論だ。


 格ゲーで言えば、野試合(のじあい)で十戦十敗している相手に公式試合では勝つと豪語(ごうご)しているようなものである。


 模擬試験で微妙な成績にもかかわらず志望校に必ず合格すると豪語するようなものである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ