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4-465

(ブラフを……さらにかぶせるっ!)


 と、俺は自身を奮い立たせるように内心叫んだ。


 俺は、目を見開いた。


 その瞬間、俺の視界は、緑のモノクロームに染まった。


 デエカノ落葉も木々も空も雲もセドリグもスライムの群れも、そしてイフと俺自身も、全てが緑の単色の世界に包まれた。


 緑のモノクロームの視界は、格闘ゲーム、いわゆる格ゲーでの超必殺技を使った際の演出である画面の暗転に似ている。


「…っ!」


 ぐらっと虚脱感(きょだつかん)倦怠感(けんたいかん)が、俺を襲った。


 まるでカラオケで熱唱しすぎて酸素が足りなくなってしまったかのような息苦しさを覚えた。


 やはり、この疲弊しきった身体での能力の使用はそうとうこたえるようだ。


 ゆっくりとと俺は頷いた。


(だが……まだ何とか能力は使えそうだ)


 そして、閃光が(はし)った。


 頭の中で、文字列が(ひらめ)いていた。


 236+大K。


(……きたっ)


 "風駆(エア・アクセル)"。


 引き寄せたこのコマンドは、自身の周りに風を巻き起こし、凄まじいスピードで躍動する、移動技である。


 大気を切り裂く音が鳴った。


 俺の脳内でコマンドが完成すると、ごうっと小さな竜巻のような風が、つくり出されていた。

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