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 イフは、俺が何を言わんとしているのか(さっ)したようだった。


 そして、俺自身、俺のブラフというかハッタリがじつは案外的(あんがいまと)を射ているのかもしれないと思いつつあった。


 すなわち、俺がヤマカンで言ってのけた内容が、セドリグにとっては痛いところ核心をつかれた形なのかもしれないということだ。


 明らかに、セドリグの顔からは、余裕しゃくしゃくという感じは消え去っていた。


「……」


 笑いの消えた目つきをこちらに向ける無言のセドリグである。


 そんなセドリグに向かって、俺は、


「あんたは実は魔法の素養(そよう)があまりないってことだ」


 と、言いはなった。


「ぐ……っ!」


 唇を噛んだセドリグは、ばっと召喚の杖をかざした。


「言わせておけば、ごちゃごちゃと……っ!」


 セドリグの握る杖の先端が、(あや)しく(またた)いた。


 イフが、はっと口を開けた。


()けっ、我が眷属(けんぞく)……」


「……遅いっ!」


 セドリグと俺の発声は、ほとんど同時だった。


 声を張った俺は、すでに準備をしていた。


 "入力実装(コマンドブースト)"を発動する下地が整ったことを、俺はすでに確信していたのだ。


 "入力実装(コマンドブースト)"を発動するために、俺は精神を集中した。

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