表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

668/4640

4-455

「あんただって、こんなやりかたが(から)め手だというのはわかっているんだろう?」


 セドリグは、冷笑しただけだった。


 俺は、畳みかけるように、


「こんなのが正攻法じゃないことだとわかっているんだろう」


 と、言葉を向けた。


「正攻法だけ声高(こわだか)に掲げることだけが正解だとは思わないな」


 セドリグは、飄々(ひょうひょう)とした調子で言った。


「正攻法じゃないってことは認めるんだな?」


「……ほう」


「後ろめたいからな、お(とも)もつけずにこっそりとか」


 俺は、意図的に(あお)るような言葉をぶつけてみた。


「……何だって?」


 セドリグが、眉をひそめた。


「俺たちみたいな冒険者駆け出しのパーティーに影からこそこそと闇討ち……堂々と言える戦術でもないからな」


 俺は、言いはなった。


「……言うじゃないか」


 さすがにかちんときたのか、セドリグは、苦々しい顔をした。


(……)


 先ほどから辺りの気配を探っているのだが、どうやら俺たち以外の人の気配はなさそうである。


 セドリグが単独でこの森に来ていることは、ほぼ間違いないだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ