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「しかし、見事に撃退してくれたものの、ふらふらじゃないか。もう限界だろう?」


 セドリグは、俺を一瞥(いちべつ)した。


 セドリグの試すようなからかうような問いかけに、イフは、


「それは……」


 と、言いよどんでいた。


 図星(ずぼし)をつかれて、動揺がそのまま顔に出てしまっているイフである。


 セドリグは、そんなイフに追い打ちをかけるように、


「僕は、この後も君たちにそれこそ(たた)みかけるようにスライムたちをけしかける」


「……っ!」


 イフの肩が、びくっと(ふる)えた。


「さあ、どうするつもりかな?」


 召喚の杖を俺たちに向けながら、セドリグは、言い放って、


「ココノエ君は、もうもたないと思うよ? 気の毒だが、スライムたちに押し潰されるビジョンがちらついてしかたがないんだ」


 と、続けた。


「……そんなことは、させません」


 対抗するようにそう言ったイフだが、その顔は少し青ざめていた。


「そうしようとする意思が、そうなるという結果を必ずしも運んでくるとはいえないことは、わかるだろう?」


「……」


 イフは、きゅっと唇を噛んでいた。


 イフも、セドリグが適当なことを言っているわけではないことはわかっているのだ。

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