表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

658/4625

4-445

 剣を思いきり振りかぶったものだから、俺の体勢は大きく崩れた。


(……くっ!)


 そのままぐらりと前につんのめりそうになった。


 しかし、()()の言っている場合ではない。


 二匹目のスライムが、俺を踏み(つぶ)さんと飛び上がっていたのだ。


「……はあああああっ!」


 俺は、思いきりエクスカリパーを振りかぶったフォロースルーの体勢のまま、今度は思いきり真上に剣を振った。


 真下から真上への縦薙(たてな)ぎである。


 二匹目のスライムも、真っ二つになった。


 エクスカリパーを握っている手が、がくがくと震えていた。


 やはり、膂力(りょりょく)自体がもう枯渇(こかつ)寸前のようだ。


 五百ミリリットルのペットボトルの中身が後一口しか残っていないくらい、俺自身の余力は残っていない。


 三匹目のスライムは、イフに襲いかかろうとしていた。


「イフっ! 退()がれっ!」


「……は、はいっ」


 応じたイフは素早く後方に退いた、バックステップだ。


「最後……だっ!」


 と、俺は、声を上げた。


 重たい金属製のバットをフルスイングするような勢いで、両手で握ったエクスカリパーを右奥に構えた。


 そして、真横に剣が振られると、三匹目のスライムも、霧散した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ