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4-444

 そして、エクスカリパーを構えた瞬間には、イフの前に飛び出していた。


「……速いっ?」


 セドリグは、大きく目を見開いた。


 百メートル走のスタートのピストルの音が鳴った瞬間に、身体が反射的に動くようなものだった。


「……ソラっ?」


 イフの白銀の髪がふっと揺れた。


 俺は、右足を大きく踏みこんでいた。


「……ぐっ!」


 もう三匹のスライムたちは、眼前(がんぜん)だった。


 俺は、エクスカリパーで左上から右下に斬りこんでいた。


 刹那、刃に、俺の顔と夕闇と雲と森とが映りこんでいた。


 渾身の力を込めて、俺は、剣を振りかぶった。


「……おおおおおおおおおおおっ!」


 俺の咆哮(ほうこう)に似たかけ声だった。


 両手に目一杯(めいっぱい)に力を込めた。


 ただ斜めに振り下ろす、そういう剣一閃(けんいっせん)だ。


 風切り音が、生じた。


 はたして、スライムは、一刀両断(いっとうりょうだん)されていた。


 文字どおりの真っ二つである。


 二つに分かたれたスライムは、霧散(むさん)した。

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