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 セドリグは、苦笑しながら、


「そんな連中にある程度の名誉それに金を与えてやっている僕ら商会は、まさに大きく社会に貢献していると言うべきだろう」


 と、言った。


 セドリグは、イフに真正面からじっくりと視線を送った後で、


「イフには、社会のために商会のこれからを僕と一緒に盛り立てていってほしいんだよ」


「……」


 イフの白いワンピースが、揺れていた。


「おじい様もきっと、それを望まれていると思うよ」


 セドリグは、優しく言った。


(……詭弁(きべん)だな)


 俺は、心中唇をかんだ。


 ありていに言えば、セドリグの(げん)は、冒険者に対してのディスりである。


 クエストの(かなめ)である調達や討伐について口汚く指摘していた。


 しかしながら、両者とも、商会との関係性は深いはずだ。


 商会は、冒険者によって調達された物資を売買したりする。


 また、商会は、討伐に必要な武器や防具を売買したりする。


 そうやってうるおっているのが、商会のはずだ。


 言わば、切っても切れない仲である。


 かたや商会を持ち上げかたや冒険者を(ののし)るのは、お門違(かどちが)いだろう。


 そういうふうに言うのは、二枚舌(にまいじた)もしくはダブスタすなわちダブルスタンダードにも通じている。

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