表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

637/4627

4-424

 (やまい)は気からとも言われる。


 気の持ちようも重要なのだ。


 相手の力を知ることはもちろん重要である。


 しかし、それは、無謀猛進(むぼうもうしん)()けるためである。


 そこに拘泥(こうでい)しすぎては、勝てるものも勝てなくなってしまうだろう。


階級(ランク)階級(ランク)。あくまで、指標(しひょう)の一つだ。それ以上でもなければそれ以下でもない」


 と、俺は、言った。


「ソラ……?」


 イフのサイドテールが、ちょこんと揺れた。


「冒険者の階級(ランク)の差が、戦力の決定的な差じゃない」


 俺は、イフにそして自身に言い聞かせるように言った。


「スライムの大群をよび出していたのは、あんたか」


 俺は、セドリグに言った。


 単刀直入の問いである。


 語尾にクエスチョンマークは付いていない、ある意味、確認にも似た問いかけだった。


 俺たちとセドリグの間に、ひゅおっと一陣の風が舞った。


「ああ。その通りだ」


 明快(めいかい)な回答だった。


「スライムの群れに君たちを(おそ)わせていたのは、僕だよ」


 そう言うセドリグは、あっさりと首肯(しゅこう)した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ